先ごろ、「馬インフルエンザ」というのが報じられた。その名の通り、馬が感染するインフルエンザで、その影響で週末に行なわれるはずだった競馬が中止になるという憂き目に。感染する病気なのだから、当然の措置といえるだろう。
そんな中、永井孝尚氏「永井孝尚のMM21」の人間に伝染するコンピュータ・ウィルス?を見て驚いたのは筆者だけではあるまい。もちろん、そのようなものがあるわけではなく、言葉が認知されないと、人にも感染するのではないかという誤解を与えることがあるのだ。
しかし、このエントリーの最後に永井氏が書かれた、人工臓器が内蔵されるようになったとき、この人工臓器がコンピュータウイルスに感染したらどうなるのか? あまり考えたくはないものだが、今後このような心配をすべき時代が来るのだろうか。
伊藤靖氏「おるたなてぃぶ思考+etc」に投稿された嬉しい”あしあと”と嫌な”あしあと”というエントリーを見た時、最初はどういうものかと思ったが、読んでみて「なるほど」と共感した。
最近、特にスパム的な足あとが増加しているのである。それは、何もmixiに限らない。久しくアクセスしていない別にSNSや、足あと機能があるブログなどでも、同じような形跡がある。そのハンドル名などから分かるものならばよいが、名前が実名のようだと確認しに相手のページにアクセスすることがあるだろう。この際、伊藤氏と同じくガッカリさせられることが多い。
これに関連し、途絶えることがないトラックバックスパム、コメントスパムと同じくツールを使った足あとを残す手法は、嫌な足あととして認知されつつある。やはり気分が悪いものだが、対策がないものだろうか。
「吉田さん、聞いてくださいよ。こいつね、隣の席の同僚にメールしたり、目の前の同僚のブログにコメントしたりするんですよ。」――この言葉から始まる吉田賢治郎氏「けんじろう と コラボろう!」に投稿された「目の前の同僚のブログにコメントしたりメールする馬鹿なやつ」というエントリーに、ギョッとした人もいるのではないだろうか。筆者はそのような経験がないが、実際のところ多いように思えるからだ。
さて、このエントリーで吉田氏は、「ネット派の主張」と「フェイス2フェイス(対面)派の言い分」を個条書きでまとめている。それらがいちいちもっともであり、改めて考えさせられる。
ネット時代の企業内でのコミュニケーションとはどうあるべきなのか? ぜひ週末にでも考えてほしい。
以前、ネット書店もよいが、やはりリアル書店も気になるところといった話題を書いた。その理由の一つが、背表紙の存在だ。Amazonなどのネット書店では、キーワード検索で本を簡単に探すことはできても、リアルな書店のように背表紙を眺めることはできない……
そのように思っていたら、中寛之氏「情報インフラ24時 眠らないシステム」に背表紙が見える書籍のネット検索というエントリーが投稿されていた。
とにかく、ここで紹介されている想―IMAGINEはすごい。ぜひいちど触ってみてほしい。背表紙が見えるだけで、何か幸せになってしまうのは、筆者だけだろうか。
背表紙にこだわってしまうのは、やはり印刷されて製本された本というものへの愛着からなのだが、最近はかなり厳しい状況となっている。例えば雑誌だ。PC雑誌などは、休刊(事実上の廃刊)を幾つ見ただろうか。やはり、時代がネットに依存していくと、紙メディア(プリントメディア)の存在意義が問われる状況になるのだ。
そこで今泉大輔氏「シリアルイノベーション」のプリントメディアを終わらせないためには、興味深く読んだ。筆者にとってプリントメディアは大事なものであり、何より好きな媒体だからだ。プリントメディアがなくならないために、何をしなければならないのか。筆者にできることは多くはないかもしれない。しかし、挑戦してみたい。
最後に、ちょっと気になる話題を。
佐藤比呂志氏「隠れた財産」に投稿された提携カードには共感を覚えた読者が多いはずだ。量販店からスーパーに至るまで、最近はポイントカードが流行りだが、ポイントカードにクレジット機能付きの提携カードが増えてきているのだ。ポイントカードは構わないが、クレジットカードが増えてしまうのは考える。さらに、ネットサービスでも提携カードなるものが増えているのが実情だ……。佐藤氏の言うように、1枚で複数の提携カードに対応できるものが登場すればよいのだが。
以上、8月16日から8月22日にかけてのオルタナティブ・ブログに投稿された145エントリーの中から、筆者が気になったものを幾つかピックアップしてみた。
しかし、取り上げることができたのは幾つかのエントリーに過ぎない。ぜひ、本記事をきっかけに、ほかのオルタナティブ・ブログのエントリーを読んでいただきたい。その際には、「ブロガー一覧」から、それぞれのブロガーの新着記事を見たり、「最新投稿一覧」からオルタナティブ・ブログ全体の新着エントリーを確認できる。RSS配信も行っているため、専用のリーダーを使ってチェックするのもよいだろう。
ITの今を知る、新たな発見があるハズだ。
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