マスコミvs集合知、正しいのはどっち?――個人が情報選別能力を高める時代へオルタナブログ通信(2/3 ページ)

» 2007年10月22日 16時36分 公開
[森川拓男,ITmedia]

訃報が上位に

 140組を超えるオルタナティブ・ブロガーが日々、ITにまつわる話題などを独自の視点から発信しているITmediaのビジネス・ブログメディア「オルタナティブ・ブログ」

 この「オルタナブログ通信」は、この「オルタナティブ・ブログ」に投稿されたエントリーの中から幾つかをピックアップし、読者にナビゲーションする目的で連載しているものである。読者が「オルタナティブ・ブログ」を読む際の参考にしてもらえれば幸いだ。

 さて今回は、10月11日〜10月17日に投稿されたエントリーの中から、筆者の視点で取り上げさせていただいた。今回注目したのは、冒頭で触れた「亀田騒動」のほか、「自動改札の一斉停止」「赤福」「集合知」「初音ミク」などのキーワードだ。

10月11日〜10月17日を最新としたオルタナティブ・ブログのステータス

 例によってオルタナティブ・ブログの「見える化」を行ったので見ていただきたい。今回は、10月11日〜10月17日を「10月2週」として、過去8週間分のデータをグラフ化した。

 今回のグラフから見て取れるのは、下げ止まりだろうか。ブログ数は50と、9月4週に記録した60からすると10も下がっているが、投稿されたエントリー総数は、先週よりも微増しているのだ。18日移行、どのように推移していくのかに注目だ。

 今週は、9月3週に引き続いて2人の新たなオルタナティブ・ブロガーが誕生した。「4S consulting」代表の中山由紀子氏(What's next?)と、ビジネスコンサルティング会社勤務の奥村文隆氏(カフェ「セレンディピティ」)だ。今後の投稿に注目したい。

 ここで、10月8日〜10月14日の週間アクセスランキングから幾つか紹介しよう。

 1位と2位には哀しいニュースがランクインした。「バイバイ、「ノリック」・・・おつかれさま。ありがとう!」(トラパパ@TORAPAPA)と、「あこがれのノリックが逝ってしまった」(けんじろう と コラボろう!)。筆者はバイクのレーサーのことはよく知らないのだが、7日に亡くなった阿部典史氏は、ノリックという愛称で親しまれていた人気レーサーだったとか。その彼が亡くなったのは、サーキットではなく一般道だった。まだ32歳の若さだったという。ご冥福をお祈りしたい。

 そして先週の1位だった「「ジャングル大帝はライオンキングのパクリ」説」(CloseBox and OpenPod)が5位に、その続報といえる「その後の「ジャングル大帝はライオンキングのパクリ」説」(CloseBox and OpenPod)が4位にランクインしたのも注目だ。

 さて今週のオルタナティブ・ブログでは、どのような話題が投稿されたのだろうか。幾つか紹介していこう。

自動改札の一斉停止!

 10月12日、通学・通勤のために首都圏のJR、地下鉄、私鉄を利用しようとした人は大変だったのではないだろうか。筆者も当日のニュースを聞いて驚いたものだ。始発から自動改札にトラブルが発生し、多くの改札が停止しているというではないか。

 すでに首都圏の改札は、ほとんどが自動改札のハズ。IT化が進む中、このような事態があちこちで起きる可能性があり、どうなってしまうのだろうかと不安になったのは確かだ。

 山口陽平氏「一般システムエンジニアの刻苦勉励」は、出社前にニュースを見て首都圏の鉄道で自動改札の障害というエントリーを投稿。コメントによれば、問題なく出社できたようで何よりだった。

 中寛之氏「情報インフラ24時 眠らないシステム」は、首都圏自動改札障害で改めて「日本の鉄道事業者はスゴイ」と感じたを投稿、原因などをまとめつつ、このトラブルが発生しても利用者に対する影響がほとんどなかったことをスゴイとしていた。また佐藤比呂志氏「隠れた財産」でも、自動改札障害で、あまり大きな報道にならなかったことが意外としているが、確かにその通りだった。佐藤氏のエントリーで思い出したが、本連載でも過去に取り上げたANAの障害は、確かに大騒動になっていた(関連記事)

 今回の自動改札停止がそれほど大事にならずに収束したのは、やはり普段の訓練がモノをいったのだろうか。この危機管理は、ほかの業種でも見習うべきことかもしれない。

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