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» 2007年12月21日 07時00分 UPDATE

利用動向から占う2008年のスマートフォン (1/2)

最近、「スマートフォン」という言葉を耳にする機会は多い。高機能なスマートフォンを使いたいというニーズが広まり、2008年は利用拡大が見込まれている。

[國谷武史,ITmedia]

 最近、「スマートフォン」という言葉を耳にする機会が増えてはいないだろうか。ITmediaの記事ではすでにおなじみの存在だが、一般の新聞や雑誌でも取り上げられるケースが目立つ。スマートフォンの利用ニーズから2008年を展望してみたい。

会社で使うのは電子メールと予定

 ソフトバンクモバイル法人事業本部マーケティング統括部の白石美成副統括部長は、「コミュニケーション環境に課題を抱える企業が多く、解決策の1つがスマートフォン」と話す。

smpn01.jpg 中小企業診断士でもある白石氏。ビジネスコミュニケーションを活性化させる“何か”を企業は求めているという

 ソフトバンクモバイルとシステムサービスのTISが、それぞれ独自に実施した企業のスマートフォン利用意向調査では、どちらも「電子メール」「グループウェア」の回答が4割に達した。

 スマートフォンは、PCと同じメールアドレスが使え、フルブラウザを利用してPC向けのWebサイトを見ることができる。一部機種を除けば、VGAクラスの画面とフルキーボードを搭載する機種がほとんどだ。

 国内で発売されている現行の携帯電話端末の多くは、電子メールやインターネットを利用できるものの、基本的にメールアドレスは携帯電話会社が提供するものであり、インターネットがつながる先も携帯電話会社が認定したサイトであることが多い。

smpn02.jpg 無線LAN対応機種による内線利用や業務アプリケーションでの本格的な利用はこれからの課題

 企業ユーザーは、このようなPCライクな特徴とともに、スマートフォンの携帯性にも注目する。スマートフォンを使えば、社外にいてもPCに近い操作感覚で電子メールの作成やスケジュール管理ができる。TISの調査では、「決済業務に使いたい」との回答が2005年の6%から2007年は18%になった。「高度な業務もモバイル化して意思決定を早めたいようだ」(営業企画部の砂山広行氏)

 同調査では、導入時の課題事項について「セキュリティ」が2005年の10%から2007年は24%に、「端末・通信コスト」が22%から28%に増加した。一方、「通信速度が遅い」が15%から6%に、「操作性が悪い」が19%から15%に減少した。

 マイクロソフトモバイル&エンベデッドデバイス本部の石川大路氏によれば、Windows Mobile OS搭載端末は2005年の1機種から2007年は13機種(発売予定を含む)に増え、「選択肢が広まった」と話す。導入目的に応じた機種を選びやすくなったことで、企業ユーザーの関心は導入後の課題にシフトしつつあるようだ。

 「300人以上の企業をみても、半数以上がスマートフォンを使いたいと考えている」(白石氏)

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