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» 2008年01月10日 17時35分 UPDATE

モバイルセントレックスのススメ:モバイルセントレックスとICTツールの関係 (1/3)

モバイルセントレックスは、音声通話だけでなく、さまざまなICTと連携することによって、企業の生産性をさらに高める効果が期待される。ICTツールとの連携について考えよう。

[三浦竜樹,アイ・ティ・アール]

本記事の関連コンテンツは、オンライン・ムックPlus「モバイルセントレックスのススメ」でご覧になれます。


コミュニケーション分野に対するIT投資

 前回はモバイルセントレックスについて、その概要を中心に解説した。そのモバイルセントレックスは、分野的に次世代のコミュニケーションおよびコラボレーション技術の1つである。今回は、国内企業におけるコミュニケーションおよびコラボレーション関連ソリューションの動向についてみてみる。

 最初に、コミュニケーション/コラボレーション分野におけるIT投資動向を見ていく前に、コミュニケーションとコラボレーションの違いについて述べてみたい。

 コミュニケーションは、その対象がビジネスに加えてパーソナルな情報や意見を含んだやり取りで、共同で作業を行うことを前提としていないものである。一方、コラボレーションは、コミュニケーションを一部包含しながら、特定の目的や共同作業に沿って情報をやり取りすることだ。すなわち、コラボレーションはコミュニケーションを基本とした発展形、あるいは業務における特定のタスクを遂行することを目的とした情報共有および作業といえるだろう。グループウェアを例にとって簡単に説明すると、グループウェアのメール機能で打ち合せや忘年会の日時を連絡することは「コミュニケーション」、同じメールでも初稿として書き上げたWordファイルを添付し、校正を依頼することは「コラボレーション」に該当する。

 さて、実際の投資動向であるが、ITRでは国内企業におけるIT投資動向を包括的に把握することを目的に、CIO Magazineと共同で2001年より毎年IT投資動向調査を実施している。図1は、2007年度版におけるIT投資の業務(アプリケーション)別での注力度の変化を示したものである。

comtoolinvt0.jpg 図1 アプリケーション分野への注力度指数の変化(2005年度〜2007年度予定)、出典:「IT投資動向調査2007」CIO Magazine、ITR

 16種類のアプリケーションについて、2006年度と2007年度の注力度を「最注力」から「現状を維持」までの5段階で評価し、重みづけを行った平均値を注力度指数として示している。指数が大きいほど注力度が高いことを意味し、2006年度と2007年度の差が大きいほど、注力度が伸びることを示している。

 いずれの分野においても、2006年度の注力度は前年度での予想よりも大幅に高いものとなった。その中でも、最も注力度が高かったのは「販売管理」であり、次いで「販売支援・営業支援」「財務会計」といった経営に直接影響する業務分野のIT投資への注力度が高い結果となった。その3分野に続き注力度指数が高かったのが「社内情報連絡」であり、グループウェアやインスタントメッセージング(IM)、Web会議システムなどのコミュニケーションツールが該当する分野である。同分野への投資が伸びる年度は、多くの企業が利用しているIBMのLotus NotesやMicrosoftのExchangeのサポートが切れる、あるいはメジャーバージョンアップの翌年である。例えば2005年9月30日にLotus Notes/Domino R5のサポートが終了したため、2006年度の注力度は大幅に増えたと想定される。

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