技術者の転職、スカウトの利用が主流に技術系企業の人材難が浮き彫りに

プロシークは求職者を対象に実施したアンケート結果を発表した。コンサルタント、IT、クリエイティブ関連の求職者の50%以上がスカウトを活用していることが分かった。

» 2008年03月20日 08時00分 公開
[ITmedia]

 転職サイト「PROSEEK」を運営するプロシークは3月19日、求職者を対象に実施したアンケート結果を発表した。求職者の44%が「スカウト」制度を活用しており、職種別で見るとコンサルタント、IT、クリエイティブ関連の求職者の50%以上がスカウトを活用していることが分かった。

転職する際スカウトメールを活用したか(同社サイトから)
スカウトメールを利用した人の職種(同社サイトから)

 転職時の企業とのコンタクト方法が多様化している近年、企業にとって求人情報の掲載だけでなく、スカウトを利用することが一般的になってきているという。調査結果でも、求職者にとってスカウトを使った転職が一般的になっていることが明らかになった。

 調査を実施したプロシークの企画室室長を務める渡邊琢太氏は「スカウトの利用率は実は思ったよりも少なかった」と話す。その中でも、IT系の求職者は比較的スカウトの利用率が高かったという。

 「人材獲得に悩んでいる技術系の企業が、スカウトの仕組みを通じて求職者に積極的にアプローチしている実態が分かった」(同氏)

 なお、スカウトは最近の人材ビジネスでは一般的になりつつある制度。求職者がスカウトを受けるために、転職サイトのスカウトサービスにあらかじめ登録しておく。基本的に匿名が守られる。一方、採用する企業は同サービス上で自社が必要とする人材を検索する仕組みになっている。「今はほぼすべての転職サイトが実施している」(同氏)という

 調査はプロシークが20〜30代の男女300名を対象に、楽天リサーチを通じたインターネット調査「転職時におけるスカウト活用の実態」として実施したもの。

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