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» 2008年06月21日 02時11分 UPDATE

Beginner's Guide:仮想アプライアンス入門 (1/3)

仮想マシンにOSやアプリケーションといったソフトウェアを組み合わせた仮想アプライアンスがソフトウェア配布の実質的な手段になりつつあり、仮想アプライアンスベンダーという新たな業種が生まれている。ここでは、さまざまな仮想アプライアンスを一挙に紹介する。

[Mayank-Sharma,Open Tech Press]
SourceForge.JP Magazine

 仮想マシンが世間をにぎわしている。仮想マシンそのものは、メモリやディスク領域、プロセッサ、ネットワークカードといった各種リソースを記述したコンテナにすぎない。物理的なマシンと同じように、ソフトウェア(OSやアプリケーション)によって動作する。仮想マシンにこうした実体のあるソフトウェアを組み合わせたものが仮想アプライアンスだ。Linuxディストリビューションや各種専用アプリケーションの中には、仮想アプライアンスとして提供されているものがある。パッケージングが容易なこともあり、仮想アプライアンスは探すべき場所さえ知っていれば幾らでも見つかる。

 アプリケーションのインストールと設定が事前に行われているアプライアンスの導入は、システムの準備、アプリケーションのインストール、アプライアンスとしての構成および設定を自前で行うよりもずっと簡単に済む。しかし、この扱いやすさの裏には難点もある。仮想アプライアンスにはアプリケーションをサポートするOSもバンドルされるため、アプリケーション自体の何倍ものサイズになってしまうことだ。アプリケーションアプライアンスが現れたばかりのころは、わずか10Mバイトのアプリケーションに700Mバイトのディストリビューションが開発者によってバンドルされ、700Mバイトを超えるアプライアンスが提供されていたものだ。

 現在、仮想アプライアンスはソフトウェア配布の実質的な手段になりつつあり、仮想アプライアンスベンダーという新たな業種が生まれている。仮想アプライアンスベンダーは、ソフトウェアベンダーや仮想化ソフトウェア会社とともに、アプリケーションを動作させるディストリビューションのスリム化に力を注いでいる。例えば、有名なバグトラッキングシステムBugzillaの場合、Mozillaの提供する2.4Mバイトのtarballだけでなく、アプライアンスベンダーJumpboxから150Mバイトのアプライアンスをダウンロードすることもできる。数値上はアプリケーション単体の62.6倍のサイズだが、この150Mバイトに含まれるOSはBugzillaだけを実行するために余分なものをそぎ落として最適化されたものだ。

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