SAP、Oracleに提訴された子会社TomorrowNowの事業を廃止

SAPはOracleから窃盗行為で提訴された子会社TomorrowNowの事業を廃止することを明らかにした。

» 2008年07月23日 07時42分 公開
[ITmedia]

 独SAPは7月21日、同社が100%所有する子会社TomorrowNowの事業を廃止すると発表した。

 TomorrowNowは、PeopleSoft、JDEdwards、Siebel製品など、Oracle製品のメンテナンスとサポートサービスを提供する企業で、SAPは同社を2005年2月に買収した。

 Oracleは2007年3月、TomorrowNowがOracleのサポートシステムに不正に侵入、違法ダウンロードを行うなどの「企業ぐるみの大規模な窃盗」を行ったとしてSAPを提訴。SAPは不正ダウンロードがあったことを認め、TomorrowNowのCEOなど役員を退任させるとともに、同社の売却を検討していた。

 SAPはTomorrowNowが抱える225社以上の顧客企業が、Oracleが提供するサポートサービスへと移行できるよう支援している。なおTomorrowNowの事業廃止は10月末をめどに完了させる予定だ。

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