NASAは、地球大気の構成成分のデータを管理するシステムに、日立製のコンテンツアーカイブ向けストレージを採用。70Tバイトものデータを統合管理できるようになったとしている。
海外でストレージ事業を展開する日立データシステムズ(HDS)は8月27日、アメリカ航空宇宙局(NASA)の気象データシステムに、コンテンツアーカイブ向けストレージを提供したと発表した。
NASAは、地球大気の構成成分の科学データを管理するシステム「OMIDAPS」のデータ管理の効率を上げるために、HDSのコンテンツアーカイブ向けストレージ「Hitachi Content Archive Platform」を採用した。
OMIDAPSの運用にあたり、研究者が地球環境関連のデータを確実かつ高速に取り出し、システム障害やオペレーターの不注意によるデータの損失を防げるシステムを求めていた。オゾン層や地球の気候変動の研究に活用する70Tバイトのデータを統合管理できるとして、同ストレージを選んだ。
NASAによると、Hitachi Content Archive Platformについて、テープベースのシステムにもかかわらず、高速でデータの入出力ができ、データの操作が簡単である点が優れていると評価。取り扱う地球大気の科学データが、従来より高速に取り出せるようになったとしている。
今後は、地球環境関連のデータを扱う別のNASA関連のプロジェクトにも、同ストレージを活用していくという。
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