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» 2008年09月24日 03時00分 UPDATE

Oracle OpenWorld San Francisco 2008 Report:BEA製品を取り込むOracle、「Application Grid」を実現 (1/2)

「Oracle OpenWorld San Francisco 2008」のジェネラルセッションにFusion Middlewareを統括するクリアン上級副社長が登場し、同製品のロードマップを明らかにした。BEAの技術や製品が融合され、アプリケーションサーバ層のグリッド化も実現していくという。

[谷川耕一,ITmedia]
thomas01.jpg Fusion Middlewareを統括するクリアン上級副社長

 米国時間の9月22日、Oracleの年次カンファレンス、「Oracle OpenWorld San Francisco 2008」のジェネラルセッションにOracle Fusion Middlewareを統括するトーマス・クリアン上級副社長が登場し、同製品のロードマップを明らかにした。Oracle Fusion Middlewareには、買収で獲得したBEA Systemsの技術や製品が融合され、さらに同社ミドルウェアの価値を高めていくという。

 BEAには、ミドルウェア分野において技術的にOracleよりも先行してきた製品が幾つかあった。そのひとつが、「JRockit」と呼ばれるJava Virtual Machine(JVM)であり、これは高い処理性能を叩き出すことで開発者からも定評があった製品だ。

 Javaのアプリケーションを実行する際、どうしてもボトルネックとなるのがガーベージコレクションの処理だ。これが発生すると消費したメモリが解放されるまでの間、アプリケーションの動きが突然止まってしまうスパイクという状態に陥る。

 JRockitでは、このガベージコレクションの処理をアプリケーションの動作と並行してリアルタイムに実行できる。そのため、極端なスパイク状態にはならないのだ。実際にステージではデモンストレーションが披露され、Javaのアプリケーションが稼働し続けても、ガベージコレクションによる性能劣化が発生せず、処理性能がほぼフラットに推移する様子が示された。

 このJRockitの上でアプリケーションサーバとして稼動するのが、Oracle Weblogic Serverだ。今回のFusion Middlewareへの融合では、単にJVMとアプリケーションサーバがBEAの製品に置き換わっただけではない。Weblogic ServerにはOracle Application Serverの機能の幾つかが取り込まれ、拡張がなされているのだとクリアン氏は説明する。

 Weblogic ServerとJRockitに、もともとOracleが持っていたインメモリデータグリッド機能の「Oracle Coherence」を組み合わせることで、アプリケーション実行環境レイヤーをグリッド化する「Application Grid」が紹介された。

 Oracle Coherenceは、クラスタリングに対応したキャッシュサーバ機能であり、データアクセスの高速化と対障害性を併せて実現するものだ。Oracleはデータベースのレイヤーにおいて「グリッド」を推進し、CPUやメモリなどのリソースを動的に変化させることで効率化と拡張性、信頼性を確保する環境を確立してきた。そのグリッドの考え方を、Javaアプリケーションの実行環境において、買収したBEAの製品を活用した形で実現したのだ。

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