景気後退でオープンソースデータベースの採用は増えるか?(2/2 ページ)

» 2008年10月24日 15時17分 公開
[Brian Prince,eWEEK]
eWEEK
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 また451 Groupの調査では、企業が依然としてサポート、セキュリティ、機能などについて懸念を持っていること、オープンソースデータベースを主にミッションクリティカルでない用途に使っていることも示された。開発やテスト環境など、特定のアプリケーション分野では、新規プロジェクトのためにプロプライエタリベンダーに追加のライセンス料を払いたくないというのが、採用を促進する主な要因になっている。

 さらに、プロプライエタリなデータベースからオープンソースデータベースへの移行は、依然多くの企業にとってコストが掛かる。

 それでも451 Groupのアナリスト、マット・アスレット氏は、ChangeWaveの調査で、米ソフト購買担当者の26%が、90日以内にデータベース管理システムへの支出を減らす計画であることが分かったと指摘している。

 「オープンソースにとって好転の可能性を示唆している。ただし、データベース移行プロジェクトのコストと複雑さを考えると、企業がオープンソースに視線を向けるよりも、新規プロジェクトを延期して、代替選択肢を検討する可能性の方が高い」(同氏)

 結局、経済情勢だけでは採用を大きく増やすには不十分だと、著名なデータベース業界アナリストのピーター・オケリー氏は指摘する。開発者のトレーニングや経験のある開発者が期待する給与など、検討するべき要因もある。

 「一部の組織はコスト削減の手段としてオープンソースの代替選択肢を再検討するだろうが、それで今の状況が劇的に変わることはないと思う」

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