愛知県教育委員会、「FirePass」で行政用ネットワークのセキュアな開放を実現

愛知県教育委員会は、F5のSSL VPN装置を用いて行政用のネットワークの業務アプリケーションを、教職員が使えるよう開放した。

» 2008年10月29日 19時46分 公開
[ITmedia]

 愛知県教育委員会はF5ネットワークスジャパン(F5)のSSL VPN装置「FirePass」を導入し、教育用のネットワークから行政用のネットワークを利用できる仕組みを構築した。2007年10月に導入し、現在安定稼働している。F5が10月28日に発表した。

 愛知県は、行政職員が業務のために利用する行政用のネットワークと、県立学校の教育に利用する教育用ネットワークの2つのネットワークを持つ。行政用ネットワークで扱う勤怠管理や給与明細、旅費清算などの業務アプリケーションを、教員用ネットワークを使用する教職員が利用することとなり、安全にアクセスできる環境を構築する必要性に迫られていた。

 FirePassのエンドポイントセキュリティ機能により、一定のセキュリティ条件を満たす端末からのみアクセスを許可する方法で、教職員に行政ネットワークへのアクセスを開放した。端末チェックだけではなく、アンチウイルスソフトのファイル更新などもチェックし、セキュリティ要件に満たない端末は接続できない設定としている。

 愛知県では約1万人の教職員の利用と、始業前や授業終了後、昼休みにアクセスが集中することを想定し、負荷分散機能も利用して同時接続が4000人でも問題のない処理能力を確保した。

システム構成図

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