日本IBM、八十二銀行から委託の顧客情報を誤って郵送人為ミスが原因

日本IBMは、八十二銀行から委託されている顧客への帳票を再委託先の人為ミスで誤って郵送した。

» 2009年03月17日 19時32分 公開
[ITmedia]

 日本IBMと八十二銀行(長野市)は3月17日、人為ミスにより590人分のカードローンに関する帳票を誤って郵送したと発表した。

 八十二銀行によれば、誤郵送は3月12日に帳票を受取った複数の顧客からの問い合わせで確認した。帳票の印刷や郵送業務は日本IBMが受託。日本IBMは帳票サービスの小林クリエイトへ同業務を再委託をしていたが、小林クリエイトの担当者が封入機の設定を誤ったことが原因だった。

 誤って送付した帳票には氏名や住所、カードローン口座番号、ローン取引履歴などが記載されていた。八十二銀行は3月16日までに499通を回収した。590人のうち、210人については受取人が開封する前に回収しており、実際に受取人に漏えいしたのは380人分となる。現時点で悪用などの被害は確認されていないという。

 八十二銀行では、事故に対する問い合わせ窓口を開設するとともに、担当者が該当者や受取人へ説明対応を行っている。同行では外部委託先に対する監督不行き届きが原因だとして、委託先も含めた顧客情報の取り扱いを厳重にすると表明。日本IBMは顧客情報と業務委託先における情報管理を強化するとコメントした。小林クリエイトは、管理体制の強化と作業方法の見直しの実施により、再発防止に努めると表明している。

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