携帯電話の世界出荷台数、09年は8年ぶりの前年割れに矢野経済研究所調べ

矢野経済研究所の調査によると、世界市場における2009年の携帯電話の出荷台数は、前年比7.5%減の10億9424万台になる見通しだ。

» 2009年07月17日 17時23分 公開
[ITmedia]

 矢野経済研究所は7月16日、世界市場における携帯電話の出荷台数を発表した。2009年の出荷台数は10億9424万台で、8年ぶりの前年割れになりそうだ。

 調査によると、2009年の出荷台数は、前年比7.5%減の10億9424万台となる見通し。経済状況の悪化が続き、出荷台数が前年割れになる。前年割れは2001年以来8年ぶり。第1四半期は前年に引き続き出荷台数が低迷したものの、メーカー各社の減産、在庫調整などにより、第2四半期以降は回復傾向に。スマートフォン、データ通信端末の出荷は好調を維持するほか、途上国でのローエンド製品の需要も底堅い。

 今後は、途上国を中心とした成長市場の開拓と3.5/3.9Gを中心としたモバイルインターネット市場の拡大により再び成長に転じ、2012年には13億2277万台の出荷台数に拡大する見通しだ。

携帯電話世界市場 地域別の市場規模の推移と予測 携帯電話世界市場 地域別の市場規模の推移と予測(出典:矢野経済研究所)

 調査は3月から6月に実施。国内の移動体通信サービス事業者、携帯電話メーカー、海外携帯電話/スマートフォンメーカー、海外の製造受託企業、PC/PNDメーカーに、面談や電話、電子メールによる聞き取りを実施した。

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