Microsoft、欧州版Windows 7に「Webブラウザ選択画面」追加へEUの「バロットスクリーン」案を受け入れ

Webブラウザ抜きの「Windows 7 E」案を撤回し、5つの候補からユーザーがデフォルトブラウザを選べる方式を採用する。

» 2009年07月25日 08時14分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftは7月24日、欧州委員会から独禁法違反を指摘されている問題で、欧州委員会に対してWindowsとWebブラウザに関する新たな提案を行ったと発表した。同社は6月11日に、欧州版WindowsにInternet Explorer(IE)をバンドルしない方針を表明したが、これに対し欧州委員会は否定的コメントを発表していた。今回の提案ではIEをバンドルした上で、ユーザーがサードパーティーのWebブラウザを選べる「バロットスクリーン」を追加する。

 この提案を欧州委員会が受諾すれば、欧州で販売されるWindows 7にはIE 8がバンドルされ、インストール時に“欧州で最もシェアの高い5種類のWebブラウザの最新版”を選択できる「バロットスクリーン」が表示されることになる。IE 8以外のブラウザについては、各メーカーのダウンロードサイトへのリンクを表示するという。ユーザーが簡単にIE 8をオフにする機能も追加する。

 またWindows 7を搭載するPCメーカー(OEM)はIE以外のWebブラウザをプリインストールし、それらをデフォルトブラウザに設定することができる。

 欧州委員会はこの提案を歓迎し、調査を開始した。Microsoftは欧州委員会の受諾後、OEMと同バージョンのWindows 7の実装を開始するとしている。

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