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» 2009年08月01日 08時00分 UPDATE

ビジネスマンの不死身力:「正しい肩書き」が作る未来のあなた (1/2)

自分のキャリアにつながるセルフイメージをどう設定するかによって、あなたの可能性は大きく変わる。「肩書きを付けること」は、世間一般のキャリアプランにまどわされない働き方を実現する1つの方法だ。

[竹内義晴,ITmedia]

 エンジニアのキャリアアップの場面で生じるさまざまな不安は、自分の思い込みによるものが少なくない。前回は、キャリア形成においてセルフイメージ(自分で考えている自分)を正しく設定することの重要さを述べた。外部の情報によって作られたセルフイメージで、自分の可能性を制限しないようにするためだ。

 後編となる今回は、自分のキャリアにつながるセルフイメージをどう設定するかについて、「肩書きを付ける」というやり方を紹介する。世間一般のキャリアプランにまどわされず、自分に合ったセルフイメージを設定することで、あなたの中にある可能性を最大限に引き出してほしい。

(前編→知らぬ間に築いていた「セルフイメージ」を疑おう

肩書きでセルフイメージを向上させる

 誰かの情報によって出来上がったセルフイメージが自分に制限をかけていることに気付いたら、その制限から抜け出すことを考えてみよう。本来、セルフイメージは自分で自由に決定できるものだ。自分に合うセルフイメージを見つけることが何より大切であり、ITスキル標準や会社が示すキャリアプランに自分を無理矢理合わせる必要はない。

 では、正しくセルフイメージを描くためにはどうすればいいか。その方法の1つとして、自分の好きな肩書きを付けることをお勧めする。ここでいう肩書きは会社の役職などではなく、「一言で言うと、わたしは何者なのか」を指すものだと考えてほしい。

 もしあなたがプログラマーなら、今の肩書きは「わたしは、プログラマーだ」ということになる。これを少し拡張して、「わたしは○○のプログラマーだ」という肩書きを作ってみよう。例えば、「わたしは、プログラミングを通じて顧客の業務の効率化を図り、顧客社員のきずなを深めるスーパープログラマーだ」といった具合だ。

 肩書きが単なるプログラマーだと、プログラムを作ることしかイメージできない。スキルアップにつながるものを考えても、ほかの言語を覚えたり資格を取ったりすることくらいしか思い浮かばない。肩書きをしっかりと付けることで、自分の仕事の意味がより見いだせるようになる。

 先ほどの肩書きの場合、自分の仕事はプログラムの作成だけでなく、顧客の業務を効率化する仕組みを提供することだと明確に意識できる。これを実現するためには、プログラムの高度なスキルの習得に加え、顧客が何を望んでいるかを聞き出すコミュニケーションスキルが必要だと分かる。顧客企業の社員のきずなを深めたいのであれば、顧客の悩みを徹底的に聞く「カウンセリングプログラマー」という肩書きを付けてみるのも面白い。

 「それはプログラマーではない」と一笑に付す方もいるかもしれない。だがここで大切なのは、自分の成長を制限する一般的なセルフイメージから抜け出し、自分の未来を創造するセルフイメージを実際に作ってみるということだ。

 肩書きを付けるポイントは、「わたしは何者なのか」「なぜそれをするのか」という目的や価値観に注目することだ。これを意識しないと、「わたしはJavaのプログラマーだ」「わたしはWeb系が得意なプログラマーだ」など、自分の得意な言語やスキルにひも付いた肩書きをつけてしまう。

 ある分野を突き詰めることも大切だが、分野を絞るような肩書きはセルフイメージをさらに制限しかねない。目的や価値観を肩書きにすることで「わたしは何のためにプログラムを組んでいるのか」という理由が見えてくる。会社のしがらみや常識はいったん脇に置いて、自由な発想で大胆に肩書きを考えてみよう。

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