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» 2009年09月15日 16時36分 UPDATE

サイボウズ、新クラウドは「業務アプリケーションモール」を意識

サイボウズは50人以下の中小企業向けに、社員名簿や売り上げ情報の管理などに特化した業務アプリケーションをSaaSとして提供するサービスを10月中に開始する。ITに詳しくない担当者でも導入できる使い勝手を売りに、中小企業の開拓を急ぐ。

[藤村能光,ITmedia]

 サイボウズは9月15日に記者説明会を開催し、50人以下の中小企業向けに業務アプリケーションをSaaS(サービスとしてのソフトウェア)で提供するサービスを開発したと発表した。10月中に提供を開始する。

かんたん SaaSのポータル画面 かんたん SaaSのポータル画面(出典:サイボウズ)

 新サービスの名称は「サイボウズ かんたん SaaS」。これは社員名簿や日報、売り上げ情報、インフルエンザの感染状況の確認といった用途で使う業務アプリケーションをネットワーク経由で提供するもの。「10秒で分かる業務アプリケーションの提供」を掲げ、ユーザー企業によるカスタマイズを発生させないようにアプリケーションを設計。部門のシステム管理者だけでなく、現場の担当者でも簡単に導入できるように作り込んだ。

 特徴は、使える業務アプリケーションが毎月増えていく点。サイボウズが独自に機能を追加していくほか、パートナー企業を募り、会計や建設、製造業といった専門のノウハウを持つ他社の業務アプリケーションも併せて提供していく。現在パートナー企業には建設業向けサービスを提供するアイキューブなど5社が集まっている。

 サイボウズが提供するWebデータベース「サイボウズ デヂエ」を改良し、専用のプラットフォームを開発したことで業務アプリケーションの拡充が実現。新サービスについてサイボウズ マーケティング部の野水克也部長は「安価で分かりやすいものを取りそろえた(業務)アプリケーションモール」と位置付ける。

 サイボウズが同サービスで開拓を狙う50人以下の中小企業では、「スケジューラーや掲示板などの機能を持つグループウェアよりも、その場の業務や事業に直結した業務アプリケーションが求められている」(野水氏)。こうした要求に対し「掲示板や進ちょく管理などの機能を応用したグループウェアの活用を支援してきたが、中小企業からはそれでも(活用が)難しいという声が届いている」(同)というのが現状だという。

サイボウズ 青野慶久社長 新サービスについて「アプリケーションの追加はユーザーインタフェースだけで追加できるため、IT関連に詳しくないユーザーでも使える」と売りを説明する青野社長

 青野慶久社長は同社のSaaS事業を振り返り、「パッケージソフトをクラウドに載せて提供するだけではいけない。顧客ごとにカスタマイズを施したグループウェアを提供していく」と話す。数人〜数十人規模の企業にグループウェアを訴求しきれていない点を考慮し、サイボウズ かんたん SaaSでシェアの拡大を見込む。

 10月中に無償の試験サービスとして提供を開始し、2〜3カ月間で導入企業を集める。その後は1つの業務アプリケーションにつき、1ユーザー当たり月額500円を課金する。パートナー企業のアプリケーションは独自の価格を設定するという。2010年度中に1万5000ユーザーの獲得を目指す。

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