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» 2010年01月25日 09時13分 UPDATE

Weekly Memo:富士通が社長交代で重んじたイメージ (1/2)

前社長が病気を理由に突然退任して4カ月。富士通の次期社長が先週決まり、現社長を兼務する会長と記者会見に臨んだ。同社が次期社長の選定で重んじたイメージとは――。

[松岡功,ITmedia]

10年レンジで選んだ次期社長

 富士通が次期社長の選定に当たって最も重んじたイメージは「新鮮さ」―― 記者会見に出てそう強く感じた。

 富士通は先週22日、山本正己執行役員常務(56)が社長に昇格する人事を発表した。山本氏は同日付で執行役員副社長になり、4月1日付で社長に就任する。間塚道義会長兼社長(66)が昨年9月、病気療養による野副州旦前社長の退任に伴って社長を兼務していたが、山本氏の昇格を受けて間塚氏は会長職に専念する。

weeklymemo.jpg 記者会見に臨む富士通の間塚道義会長兼社長(左)と山本正己次期社長

 社長交代とともに、4月1日付で副社長を従来の3人から5人に増やすことも発表した。海外事業、経営管理、製品、サービス、ソリューションの分野をそれぞれ担当させる計画で、間塚氏は「変化の激しい時代に社長ひとりで経営判断を行っていくのはたいへんだ。経験と知見を持った人材がきっちりとサポートする」とし、集団経営体制にする構えだ。

 記者会見の詳しい内容や山本氏の経歴については、すでに報道されているので関連記事などを参照いただくとして、ここでは記者会見から、富士通が次期社長の選定に当たって、なぜ新鮮なイメージを重んじたと感じたかを述べたい。

 富士通は野副氏の退任を受け、2009年10月に指名委員会を設置。同社取締役を務める大浦溥アドバンテスト相談役が委員長となり、同じく取締役の野中郁次郎一橋大学名誉教授と間塚氏の3人が次期社長の選定に当たっていた。間塚氏によると、「指名委員会では、当社が置かれている厳しい環境や次期社長が有すべき資質、次期社長を支える執行体制の在り方を議論してきた」。その結果、次期社長を補佐する副社長まで含めて人選したという。

 山本氏を次期社長に選んだ理由について、間塚氏はこう語った。

 「IT産業はこれから大きく変わる。とくに2010年は、クラウドコンピューティングがビジネスとして広がっていく。クラウドの延長線上ではヒューマン・セントリックなIT利用のパラダイムシフトが起こると考えており、富士通としてそれに10年レンジでチャレンジしていきたい」

 「山本次期社長はワープロやPC、IAサーバなど、時代の変化の最先端を経験している。この経験は、これからの変化を受け入れる柔軟性につながる。また、決めたことは徹底的にやり遂げる行動力や、新たな時代を開拓していく胆力を持ち合わせた人材だ」

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