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» 2010年01月25日 21時57分 UPDATE

ダブルクリックを完全子会社化:トランスコスモスと米Googleの争いが終結へ

トランスコスモスは、子会社のダブルクリックを株式交換方式によって100%子会社化すると発表した。

[怒賀新也,ITmedia]

 トランスコスモスは1月25日、子会社のダブルクリックを株式交換方式によって100%子会社化すると発表した。現在の保有率は60.66%。ダブルクリックの他の主な株主には、1.37%を持つインプレスホールディングス、1.04%を持つ電通などがあるが、そのほかは個人。

 ダブルクリックは合併消滅会社となるため、大阪証券取引所ヘラクレス市場において上場廃止となる。トランスコスモスは、ダブルクリックの1株をトランスコスモスの27株と交換する。現在の株価と比べて約20%(訂正:当初2%としていましたが1月25日の株価と比較した数字に訂正し、おわびいたします)のプレミアムを乗せており、ダブルクリックの株主は現在の株価水準以上の損失を被ることはない。

 この日、トランスコスモスは、ダブルクリックが持つDART、メール配信、モバイルプロモーション、Webサイト分析事業の4つのうち、DART事業を米Googleに譲渡することも併せて明らかにした。DART(Dynamic Advertising Reporting & Targeting)は、インターネット広告を配信管理するソフトウェアおよびサービスのこと。譲渡により、トランスコスモスは米Googleから4500万米ドルの支払いを受け、それを基に特別利益として約37億円を計上する。

 DARTの商標は米Googleが持っている。だが、ダブルクリックは1997年の創業時から米DoubleClick(当時)とDARTに関する日本国内における独占的ライセンス契約を締結していた。その後米DoubleClickが米Googleに買収されたことにより、現状は契約上の地位をGoogleが承継している。しかし、ダブルクリックは日本におけるDARTの独占的ライセンスを持っているため、Googleが自社サービスであるにもかかわらずDARTを日本で展開できない状態になっていた。ダブルクリックの親会社であるトランスコスモスとGoogleの間では法的な争いが起きていた。

 今回、トランスコスモスがDART事業をGoogleに譲渡することにより、争いが集結する見込みだ。トランスコスモスは、「DART事業の収益は思わしくないため保持し続けることが得策でないと判断した」としている。

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