Microsoft決算、Windows 7好調で増収増益

Microsoftの1〜3月期決算は、引き続き好調のWindows 7に支えられ、売上高が前年同期比6%増、純利益は同35%増だった。Windows 7は世界の全PCの10%以上にインストールされたとしている。

» 2010年04月23日 07時49分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftが4月22日(現地時間)に発表した同社第3四半期(1〜3月期)決算は、売上高が145億ドルで前年同期比6%増、純利益は同35%増の40億1000万ドル(1株当たり45セント)だった。営業利益は51億7000万ドルで、同17%増だった。Windows 7の販売好調や企業によるPC買い替え需要に支えられ、Thomson Reutersがまとめたアナリスト予測(純利益が1株当たり43セント)を上回った。

 「Microsoft Office 2010」のアップグレードキャンペーンに関連する3億5000万ドルの売り上げ繰り延べ分を差し引くと、売上高は前年同期比8%増の148億1000万ドルになるとしている。

 部門別に見ると、WindowsおよびWindows Live部門の売り上げは、Windows 7の強い需要にけん引され、前年同期比で28%増の44億1000万ドル。OfficeやDynamics製品などを手掛けるビジネス部門は6%減の42億4000万ドルだった。次期オフィススイート「Office 2010」の一般向け発売は6月の予定だ。Windows Serverや開発ツールを担当するサーバ&ツール部門は横ばいの35億7000万ドル、BingやMSNなどのオンラインサービス部門は12%増の5億6600万ドル。Xbox、Zune、Windows Mobileなどを扱うエンターテインメント&デバイス部門は2%増の16億6000万ドルだった。

 同社によると、Windows 7は世界の全PCの10%以上で稼働しているという。ケビン・ターナーCOO(最高執行責任者)は「ビジネス顧客がPCを買い替え始めており、Windows 7の好調が続いている。企業向けクラウドサービスへの関心も高まっている」と語った。

 今後の見通しについては、通年の営業経費の見積もりのみ発表した。261億〜263億ドルと、前期に発表した262億〜265億ドルより抑えている。

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