ネットで知らない相手とチャットしたり、SNSなどを通じて個人情報を公開してしまう10代が多いことが判明した。
セキュリティ企業の米McAfeeは6月22日、米国の10代のインターネット利用実態調査の結果を発表した。「子供たちはネットで気を緩めてしまい、名前やアドレスを知らない相手に明かしてしまう傾向がある」と保護者に警鐘を鳴らしている。
調査は米国の13〜17歳の男女を対象に、McAfeeが調査会社Harris Interactiveに委託して今年5月にネット経由で実施した。
10代は特にSNSなどを通じて個人情報を公開してしまうことが多いようだ。「SNSのステータス情報で自分の居場所を明かしたことがある」(69%)を筆頭に、「知らない相手とチャットしている」(28%)、「ファーストネームを公開した」(43%)、「電子メールアドレスを公開した」(18%)、「携帯電話番号を公開した」(12%)などの回答が多数を占めた。
特に女子の方が男子よりも知らない相手とチャットしていることが多く、13〜15歳の女子は自分の外見を明かしてしまう確率が男子よりも高かった。
こうした行動について、55%は「自分がネットでしていることを両親には隠している」と答え、「コンピュータを使い終わったら履歴を消す」も32%に上っている。
また、社会問題にもなっているネットでのいじめについては、14%が「2010年にネットでいじめをしたことがある」と打ち明ける一方、「自分がいじめに遭ったら、どうしていいか分からない」との回答が22%に上った。
McAfeeはこの調査結果発表と併せて同日、iPhone、iPod touch、iPad向けのペアレンタルコントロールソフト「McAfee Family Protection」を発表した。「子供の安全を守るためには教育とテクノロジーの両方が必要」とアピールしている。
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