Windows Azure利用の企業情報サービス、MSと富士ソフトが提供

マイクロソフトと富士ソフト、東証コンピュータがPCやiPhoneから利用できる企業情報サービスを始める。

» 2010年06月29日 16時04分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 マイクロソフトと富士ソフト、東証コンピュータの3社は、上場企業の会社情報を提供するインターネットサービス「みんなの会社情報(みんかい)」を7月1日に開始すると発表した。Windows Azureのクラウドコンピューティング基盤上で運用する。

 同サービスは、株主や投資家、就職活動者などを対象に、四半期ごとに発表される決算情報や動画による社長メッセージ、ニュースリリースなどの情報を配信する。PCおよびiPhoneで閲覧できる。

 3社は、Windows Azureの開発段階からWebアプリケーションの検証を行ってきたという。同サービスではWindows Azureを活用することで、動画像などの大容量ファイルの一元的な取り扱いや処理の高速化、アクセス状況に応じたリソースの増減が可能になるという。また、コンテンツの表現にSilverlight 4.0を採用しており、直感的な操作や決算情報のグラフ表示などの表現力が高まったとしている。

みんなの会社情報のトップページ

 マイクロソフトと富士ソフトは、3月18日にクラウドコンピューティングと自社運用を組み合わせた企業の情報システム構築を支援する共同事業を発表している。今回の取り組みは共同事業の一環で、Windows Azureを利用するサービスモデルの具現化として注目されそうだ。

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