ヴイエムウェア、vSphereの最新版とソリューション群を発表

ヴイエムウェアは、「vSphere 4.1」と仮想化管理製品ならびに中小企業向けのソリューションを発表した。

» 2010年07月14日 16時05分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 ヴイエムウェアは7月14日、サーバ仮想化製品の最新版「VMware vSphere 4.1」と仮想化管理製品群ならびに中小企業向けのソリューション群を発表した。新たな価格体系を導入することも併せて発表している。

 VMware vSphere 4.1では、メモリ管理機能の向上を図ったことで、1つのリソースプールの規模を2倍に高めたほか、パフォーマンスを25%改善した。vCenter Serverの仮想マシンの管理能力も従来の約3倍となる最大1万台となった。vMotionでは同時に最大8つの仮想マシンの移動を可能にした。

 またvCenterによる仮想化管理製品として、手動による構成タスクを自動化する「VMware vCenter Configuration Manager(旧EMC Ionix Application Stack ManagerおよびEMC Ionix Server Configuration Manager)」と、アプリケーションの仮想化を行う「VMware vCenter Application Discovery Manager(旧EMC Ionix Application Discovery Manager)」を2011年から提供する。

 同社では9月1日からvCenterを対象に、仮想マシン数に応じてライセンスが発生する新たなモデルを導入する。同社によれば、仮想化環境ではハードウェア構成が抽象化されたり、異なるハードウェア間での仮想マシンの移動が頻繁に発生するため、ハードウェアベースのライセンスが複雑になるという。新ライセンスによって、ライセンス管理を適切に行えるようになるほか、仮想マシンを異なるハードウェアに移動させても追加コストは発生しなくなると説明している。

 中小企業向けのソリューションでは、アプリケーション数が30以下向けの「VMware vSphere 4.1 Essentials Plus」および「Standard Edition」vMotionを追加する。また、Essentials Plusの価格を1CPU当たり約1万円に改定。vSphere Hypervisorも無償化する。

 これらの施策により、企業では仮想化環境の導入や展開が容易になるという。

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