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» 2010年08月31日 16時14分 UPDATE

PC上の定義ファイルを8割削減、ウイルスバスターの最新版発表

トレンドマイクロの個人向けウイルスバスターの最新版には、電子メール、Webサイト、ダウンロードファイルの脅威を同社のデータセンターで検出する機能を搭載した。

[國谷武史,ITmedia]

 トレンドマイクロは8月31日、個人向けセキュリティ対策ソフトの最新版「ウイルスバスター2011 クラウド」を発表した。ダウンロード販売を同日から、店頭販売を9月3日から開始する。

 本製品では、PCにダウンロードされるファイルの脅威を、同社のデータセンターにあるレピュテーション(評判)データベースを参照しながらスキャンする機能を新たに搭載した。レピュテーションベースの脅威検出機能は、これまで電子メールやユーザーがアクセスするWebサイトを対象にしていたが、新たにダウンロードファイルにも対応し、同社では「スマートスキャン機能」の名称でこの機能を提供する。

trendmicro00.jpg 最新版を発表した大三川氏、イメージキャラクターの山本美月さん、プロダクトマネジャーの長島理恵氏(左から)

 レピュテーションベースの脅威検出機能は、既に2011年版を発表しているシマンテックのノートンやマカフィーの製品でも取り入れられている。トレンドマイクロ日本地域担当取締役の大三川彰彦氏によれば、企業向けのウイルスバスター コーポレートエディションでは個人向け製品に先駆けてすべてのレピュテーション機能を提供しているなど、この技術が実績のあるものと話す。

 同社では、新種マルウェアが1.5秒に1件の割合で発生し、感染経路の92%をWebが占めるとしている。従来型の定義ファイルベースのスキャンでは新種マルウェアの発見が遅れる恐れがあり、データセンターの最新のレピュテーションをリアルタイムに参照することで、脅威を検出できるようにした。また、データセンターと連携すればPC上に定義ファイルのデータベースを保有しなくて済む。ウイルスバスター2011 クラウドでは、PC上に保有する定義ファイルの容量を80%削減し、PCのパフォーマンスに与える影響を軽減したという。

trendmicro01.jpg トレンドマイクロのレピュテーション技術開発の経緯

 このほか、ウイルスを検出した際にダウンロード元のURLやダウンロードに介在した不正プログラムなどの同社に通知する「ローカル相関分析」機能、HTMLファイルに埋め込まれたシェルコードの振る舞いを検知して不正サイトへの接続をブロックする「ブラウザガード」、データの完全消去ツールを搭載する。

 ダウンロード版の販売価格は、1年契約が4980円、3年契約が1万1800円など。対応OSはWindows XP SP3/Vista SP1/7、Mac OS X 10.4.11以上、10.5.5以上、10.6.0以上となる。同社では今後1年間に1300万ユーザーの販売を見込む。


 発表会後の会見では、大三川氏が米IntelによるMcAfee買収についてコメントした。「インターネット接続機器の普及やクラウド、仮想化などセキュリティベンダーがカバーすべき領域が広がっている。Intelのようなアプローチもあるが、当社は必要とされる分野にセキュリティを提供していく」と述べ、独立企業としての戦略を強調した。

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