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» 2010年09月07日 14時07分 UPDATE

Oracle、HPのハード元CEO獲得に向け交渉中――米報道

ハード氏解任でHPを「企業の体面を取り繕うことしか考えない臆病者集団」と非難したOracleのエリソンCEOが、同氏を社長に迎えるようだ。

[Nathan Eddy,eWEEK]
eWEEK

 Wall Street Journalの報道によると、セクハラ問題で辞任した米Hewlett-Packard(HP)のマーク・ハード元CEOは、エンタープライズソフトウェア企業の米Oracleに上級幹部待遇で入社する方向で同社と交渉中だ。同紙は「この件に詳しい筋」の話として、入社手続きなどの日程は決まっておらず、話し合いは現在も続いていると報じている。ハード氏の採用に当たっては、Oracleの取締役会の同意を取り付ける必要があるという(訳注:この記事はOracleによる正式な発表の前に執筆されたものです)。

 Oracleのラリー・エリソンCEOは8月初め、ハード氏を解雇したHPの取締役会に対して「企業の体面を取り繕うことしか考えない臆病者集団」だとして激しく非難した。8月9日にNew York Timesに送付した電子メールの中でエリソン氏は、HP取締役会の決定について「ずっと前に米Appleのばかどもがスティーブ・ジョブズ氏を解雇して以来、最悪の人事だ。Apple取締役会の決定は、同社を破滅寸前に追い込んだ。スティーブが復帰して同社を救わなかったら、本当に破滅していたかもしれない」と述べている。

 ハード氏がOracleに採用された場合、セクハラ疑惑でHPのCEOの座を追われた同氏にとって見事な転身ということになるだろう。HP取締役会は、ジョディ・フィッシャー氏が申し立てたセクハラを立証する証拠を社内調査で見つけることができなかった。フィッシャー氏(50歳)は元女優で、ハード氏とともにHPのさまざまなイベントに参加した。しかしフィッシャー氏との個人的関係を隠すために、またフィッシャー氏が実際に行っていない仕事に給与を支払うために、ハード氏が経費報告書を改ざんしたのは事実であるようだ。

 Oracleの共同創業者であるラリー・エリソン氏は、創業以来ずっと同社のCEOを務めている。同社はデータベース管理システムを専門とするが、データベース配備用ツールやミドルウェアのほか、ERP(Enterprise Resource Planning)、CRM(カスタマーリレーションシップ管理)、SCM(サプライチェーンマネジメント)などのソフトウェアの開発も手掛ける。Oracleは2007年に、ソフトウェアの売り上げで米Microsoftと米IBMに次いで世界第3位の企業となった。

 ハード氏の退職に伴い、HP取締役会はキャシー・レスジャックCFO(最高財務責任者)を暫定CEOに指名した。レスジャック氏(51歳)は同社在籍24年のベテラン幹部で、2007年1月から同社のCFOおよび幹部会メンバーを務めてきた。

 米Technology Business Researchの上席アナリスト、エズラ・ゴットハイル氏によると、ハード氏の辞職をめぐっては賛否両論があるが、HPは市場で優位を維持しているという。「ハード氏の指導の下、同社はコスト抑制によって不況を乗り切り、前年同期比で売り上げが減少した3四半期(2009年1〜3月期〜7〜9月期)連続で8%以上の営業利益を確保した」とゴットハイル氏は記している。「米EDSの買収に139億ドル支出したことを考えれば、この数字は驚異的だ。なお、EDSの買収で同社は強力なサービス部門を手に入れた」

 HPは最近、米3PARをめぐる買収合戦で、競合するIT大手の米Dellに対して勝利を収めた。3PARは、大規模ITシステム向けの大量データ処理を専門とするストレージ企業。HPは同社の買収金額として23億5000万ドル(1株当たり33ドル)を提示した。この取引の成立には両社の株主の承認が必要となる。買収承認の投票は向こう数週間以内に実施される見込みだ。

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