Oracle決算、Sun買収完了で売上高17%増

買収コストなどの影響で純利益は10%減の12億ドルになったが、「Sunの買収は予想以上にうまくいっている」としている。

» 2010年03月26日 10時20分 公開
[ITmedia]

 米Oracleが3月25日発表した第3四半期(2009年12月〜2010年2月期)決算は、売上高は64億ドルで前年同期比17%増、純利益は10%減の12億ドル(1株当たり利益は23セント)だった。売上高は、1月26日に完了した米Sun Microsystemsの買収の影響を除くと7%増になる。

 売上高を分野別にみると、新規ライセンス収入が13%増の17億ドル、ライセンス更新およびサポート収入は13%増の33億ドルだった。一方サービス収入は9%減の9億3000万ドルとなった。Sun買収で新たに加わったハードウェア収入は4億5800万ドルで、全売上高の7%を占めた。

 営業利益は5%増の18億ドルで、営業利益率は36%から29%に下がった。ハードウェア部門の営業支出として3億2200万ドル、再編関連の支出として3億600万ドルを計上している。

 サフラ・カッツ社長は「Sunの買収は予想以上にうまくいっている。第4四半期には当社の純利益に大きく貢献するだろう」と語った。同氏は電話会見で、第4四半期のハードウェア収入を12億〜13億ドルと予測した。

 ラリー・エリソンCEOは「われわれは四半期ごとにSAPの市場シェアを奪っている」と語り、「SAPは今年、CEOの数ではOracleを上回った」とライバルのお家騒動を皮肉った。

 また同社は普通株の配当を支払うことを発表した。四半期配当は1株当たり5セントで、4月14日時点での普通株保有者を対象に、5月5日に支払う計画だ。

 第4四半期(3月〜5月期)の見通しについては電話会見で、売上高は前年同期比36〜41%増、1株当たり利益を37〜41セントとした。

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