Facebook、ユーザー情報を渡したアプリ開発者を資格停止処分に

仲介業者が一部の開発者にユーザー情報の対価を支払っていたことが分かり、Facebookは開発者を6カ月の資格停止処分とした。

» 2010年11月02日 07時57分 公開
[ITmedia]

 米SNS大手Facebookの複数のアプリケーションからユーザー情報が仲介業者に渡っていた問題で、Facebookは情報移転にかかわったアプリの開発者に対する資格停止処分を発表した。

 Facebookの公式ブログによると、問題の発覚を受けて調べた結果、仲介業者が一部の開発者にユーザー情報の対価を支払っていたことが分かったという。ただしユーザーの個人情報が売られたわけではなく、個人情報にアクセスされていないことは確認したとしている。

 Facebookではアプリ開発者に対し、Facebookから入手したユーザー情報などのデータを転売業者や広告ネットワークに提供することをポリシーで禁じている。今回の問題ではこのポリシー違反があったと認定、開発者に対し、Facebookコミュニケーションチャネルへのアクセスを6カ月間停止する措置を取った。

 今後は情報の取り扱いについて監査を受けることをこれら開発者に義務付け、ポリシー順守を確認する。対象となるのは10前後の開発者で、ほとんどは規模の小さいところばかりだという。

 また、今回の問題をめぐってFacebookに協力した情報仲介業者のRapleafは、所持しているすべてのユーザー情報を破棄することに同意したという。

 Facebookでは再発防止策として、従来の規定に加えて「アプリケーションおよびアプリケーション開発のためのインフラやサービスなどからユーザー情報が出ることがあってはならない」との規定を新たに設けると表明した。

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