東陽テクニカは、米Fluke Networks製の10M/100M/1G/10GbEおよび無線LAN対応のタブレット型ネットワークアナライザを発売した。
東陽テクニカは6月8日、米Fluke Networksが開発・製造するタブレット型ネットワークアナライザ「OptiView XG」を発売した。企業導入が進む10ギガビットイーサ(GbE)のフィールド上での解析を可能にし、ヘルプガイダンスなどの業務支援の機能も強化した。
OptiView XGは、10M/100Mおよび1G/10GbEのフルワイヤレートとIEEE 802.11a/b/g/nに対応。ネットワーク上の2地点間の経路を検出し、経路上のパケットを解析してネットワークの稼働状況の把握や、障害などの分析、原因特定、復旧対応の支援などが行える。
特に解析機能では、内蔵する解析ツールの「ClearSight」によって、使用されているアプリケーションの内容やパフォーマンスの状態、各種機器の稼働状況などの状態が、グループ単位でグラフィカルに表示され、ユーザーが必要とする情報が一目で把握できるようになった。計測の時間軸を15秒〜1分間の範囲できめ細かく設定でき、障害発生時などの状況把握がしやすくなるという。
また、トラブルシューティングガイド機能を利用することで、発生している障害などの内容や発生要因、解決手段などを画面上で確認でき、業務経験の少ない担当者でも適切に対応できるよう支援する。
無線ネットワークの解析では、本体に搭載する3基のアンテナで、無線LANの状況やスペクトラム解析などを同時に行える。またOptiView XGを1ノードとしてネットワークに接続させて据え置きし、リモートから同機を操作することもできるようになった。このほか、VMware ESXが稼働するサーバの状況もSNMPで取得可能になり、仮想化環境に接続されたネットワークの状況把握も行える。
製品を担当するFluke Networks マーケティングマネジャーのダン・クリンケ氏によれば、従来はネットワーク監視システムで障害などの概況を把握して専用ツールで分析していたが、OptiView XGを利用することで現場での解析業務を大幅に効率化できると説明する。
製品価格は510万円(税別)から。マニュアル機能が日本語化されており、東陽テクニカではヘルプガイダンス機能やユーザーインタフェースも順次日本語化するとしている。
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