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» 2011年12月16日 08時00分 UPDATE

突撃! 隣のスマートデバイス仕事術:“三刀流”でアイデアをカタチにする――SAPジャパン営業企画本部長・金田博之さん

スマートフォンやタブレット端末を仕事に活用するビジネスパーソンにその極意を聞く。SAPジャパンで経営関連業務を指揮する営業企画本部長の金田博之さんは、スマートデバイスを適材適所で使い分けることで、数多くのビジネスアイデアをカタチにしている。

[國谷武史,ITmedia]

 ビジネスシーンでも頻繁に目にする機会が増えたスマートフォンやタブレット端末。こうした“スマートデバイス”をビジネスで使いこなす達人にその極意を聞く。今回はSAPジャパン 営業企画本部 本部長の金田博之さんに、ビジネス上でのアイデアをカタチにする方法を伺った。

 1998年入社の金田さんは、同社最年少の部長職経験者。経営戦略とITの社内導入を手掛ける営業企画本部を2010年4月から指揮する。ドイツのSAP本社とSAPジャパン首脳陣との日常的な経営情報の共有、経営改善に貢献するビジネスアイデアの具現化、顧客企業の経営層へのIT導入提案といった業務を担う立場だ。

アイデアをカタチにするプラットフォーム

smartbiz01.jpg SAPジャパン 営業企画本部 本部長の金田博之さん

 金田さんは、BlackBerry、iPhone 4、iPadの3種類のスマートデバイスを日常業務の中で活用する。BlackBerryとiPadは会社から支給されている端末で、金田さんが個人として初めて利用するスマートデバイスが2011年の年初に購入したiPhone 4だった。

 日々の業務ではBlackBerryが起点となることが多いという。金田さんの手元には、国内外から業務連絡や承認依頼、相談事など毎日200通近いメールが届く。必要な相手とすぐにコミュニケーションを取らなければビジネスの流れが滞ってしまうため、全てのメールをBlackBerryで受信。優先度に応じて受信メールが自動的に個別フォルダに振り分けられるようにし、短時間に集中してメール処理できるように工夫しているとのこと。

 スマートデバイスは、相手とのコミュニケーションや自身で発案したビジネス上のアイデアを格納したり、加工したりするためのプラットフォームでもある。ここでの主役がiPhone 4とiPad、そして、クラウドサービスのEvernoteだ。

 iPadとiPhone 4ではノートアプリの「Awesome Note」やMicrosoft Officeと互換性がある「QuickOffice」、マインドマップなどを利用。こうしたアプリを使ってアイデアのイメージをメモとして記録したり、提案資料やプレゼンテーション資料のベースを作成したりするほか、社内ドキュメントの閲覧にも活用している。iPadはWi-Fiモデルのため、基本的にはオフライン環境におけるノートPCの代わりという位置付けであり、外出先や移動中は主にiPhone 4を活用。Evernoteにデータを保存しておくことでそれぞれの端末からデータにアクセスできるようにしている。

 「例えば、経営会議で出た課題をメモにしてEvernoteにアップしておけば、その後の課題の解決策を考える作業を、どこにいてもiPadやiPhone、PCでできるわけです」(金田さん)

使う目的が明確

 一見すると、3種類のスマートデバイスを使い分けるのは難しいように思えるが、金田さんがスムーズに使いこせるのは、同氏が以前から実践しているノートの整理術があるという。仕事のアイデアや自身のキャリアプランなど気になることを普段からノートに書き留めるようにしており、そのノウハウをまとめた「29歳からの人生戦略ノート」(日本実業出版社刊)も著している。

 「29歳からノートを使うようになって、ある程度アイデアを落とし込む仕組みができ上がっていました。その一部をモバイル環境に生かしているのですが、提案書やプレゼンテーションにするアイデア、つまり、モバイル環境で扱うものはアウトプット方法が決まっているアイデアだけに限定しています」(金田さん)

 今でも自身に関わるアイデアの落とし込みにはノートが欠かせないという。「イメージを直観的にすぐにカタチにでき、手作業なので記憶にも残りやすいところが、紙のノートの良さですね」

smartbiz02.jpg 金田さんのアイデアをカタチにするスマートデバイス。社内の経営情報や顧客へのプレゼンテーション、海外のITニュースや企業経営に関する知見を得るための手段としても大活躍している

スマートデバイスの成果

 スマートデバイスを使う以前は、携帯電話とPCを使っていた金田さんだが、スマートデバイスで使うようになってまだ1年にも満たないものの、目に見える形で成果が表れている。

 「企画書の数だけでも以前に比べて1.5倍から2倍近くに増えました。社内には進行中のものだけで数十件のプロジェクトがあり、まだカタチになっていないものがもっと多くあります。これらを少人数で実行していくのは不可能ですが、モバイル環境を活用することで可能になりました。仕事のスピードアップやクオリティの向上といった点も実感しています」(金田さん)

 それでは現状に不満はあるのだろうか。金田さんは「3つを1つにできれば理想ですが、無いものねだりですね(笑)」と話し、今の環境に適した使い方をさらに極めていくのが目標とのことだ。

 また将来は、Microsoftの次世代OSとされる「Windows 8」を搭載したタブレットPCを使ってみたいという。「ビジネスドキュメントを頻繁に利用するならMicrosoft Office本体が使える環境がいいですね。いろいろなデバイスやアプリがありますが、今でも企業の主役はWindows PCですし。」 プライベートユースではさまざまなアプリケーションが利用できるAndroidのタブレット端末にも興味があるという。

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