北海道教育委員会のコミュニティークラウドサービス、ネットワンが構築導入事例

2012年春の運用開始を予定する「北海道公立学校校務支援システム」の基盤をネットワンシステムズが構築した。

» 2011年12月22日 13時49分 公開
[ITmedia]

 ネットワンシステムズは12月22日、北海道教育委員会が2012年4月から提供する予定の「北海道公立学校校務支援システム」のサービス提供基盤を、第三セクターのHARP(札幌市)と共同構築したと発表した。マルチベンダー環境で設計から構築までを手掛けた。

 北海道公立学校校務支援システムは、道内の公立学校の教職員向けに提供するコミュニティークラウド型のサービス。校務支援機能(出欠管理、成績処理、児童生徒情報管理、教育課程登録、保健情報管理機能など)と、グループウェア機能(メール、スケジュール、施設予約、To Do、電子会議室など)で構成される。

 道教育委員会からは、サービス基盤に対して(1)堅牢な情報セキュリティ、(2)高可用性の確保、(3)大量のアクセス処理を可能にするネットワーク構成、(4)大容量データを格納するストレージの高信頼性と高拡張性、(5)情報資産の有効活用と運用効率の最大化――などの要求があったという。

 ネットワンシステムズは、VMwareの「VMware vSphere 4」(サーバ仮想化ソフト)、Cisco Systemsの「Cisco Unified Computing System」(ブレードサーバー)、EMCの「EMC VNX5500」(ストレージ)、Palo Alto Networksの「PA-4020」(次世代ファイアウォール)、Citrix Systemsの「Citrix NetScaler MPX 7500」(ロードバランサー)などの製品でシステムおよびネットワーク、セキュリティ対策を構築した。サーバとストレージは10ギガビットのFibre Channel over Ethernetで接続し、大容量通信を確保することで、安定したサービス提供を実現するとしている。

「北海道公立学校校務支援システム」のサービス基盤のイメージ

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