Macを狙う「Flashback」の亜種がまた出現、感染数はいまだに高水準?

Flashbackに感染したMacの数は一時激減したとの見方もあったが、ロシアのセキュリティ企業によれば、依然として65万台に上っているという。

» 2012年04月24日 07時14分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 Mac専門のウイルス対策ソフトメーカーIntegoは4月23日のブログで、Macを狙ったマルウェア「Flashback」の新たな亜種が再び出現したと伝えた。

 同社によると、新たな亜種「Flashback.S」は引き続きJavaの脆弱性を悪用する手口でMacに感染する。ユーザーのホームフォルダに不正なファイルを保存して、そのフォルダ内にある全ファイルを削除し、検出を免れようとする特徴がある。

 Flashbackは新たな手口を実装した亜種が次々に出現し、感染したMacを操って攻撃の踏み台となるボットネットのネットワークを形成しているとされる。ロシアのウイルス対策ソフトメーカーDoctor Webは4月上旬の時点で、55万台以上のMacが同マルウェアに感染していると報告。別のセキュリティ企業はその後、感染数が激減したとも伝えたが、Doctor Webは4月20日の時点でまだ感染数は65万台に上っているとした。Integoも、感染が激減したとの見方には否定的だ。

 Integoによれば、新たな亜種のFlashback.Sも既に広く出回って感染を広げている様子だという。同マルウェアに悪用されているJavaの脆弱性は、Appleがアップデートで修正済み。Mac向けのJavaアップデートをまだ適用していないユーザーは、できるだけ早く適用して脆弱性を修正することが推奨されている。

関連キーワード

Mac | 感染 | Flashback | マルウェア | Java | 脆弱性


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ