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» 2012年06月05日 18時10分 UPDATE

日本IBM、ストレージの新構想「Smarter Storage」を発表

日本IBMはストレージを効率的に利用できることを目指すという「Smarter Storage」構想を発表。新機能やこれから開発する機能の一部を披露した。

[國谷武史,ITmedia]

 日本IBMは6月5日、ストレージの効率的な利用でデータ量の増加やコスト削減を実現するという「Smarter Storage(スマーター・ストレージ)」構想を発表した。同日の記者会見で、この構想に基づく新機能や開発中の機能を披露した。

 同社によると、スマーター・ストレージでは(1)開発設計段階から極限まで追求された効率性、(2)自律的に最適化、(3)クラウドの俊敏性――の3つをコンセプトにしている。これらに基づく新機能を、ソフトウェアをベースに投入していくとした。

 新機能は例えば、ミッドレンジ向けのIBM Storwize V7000では専用アプライアンスを用いてファイルデータをリアルタイムに圧縮できる機能を、データベースやアプリケーションなどのブロックデータにも適用。これにより、ストレージのパフォーマンスを損なうことなくアクティブなデータを最大80%圧縮し、ストレージ容量を節約できるという。

tkib02.jpg データ圧縮の新機能の概要

 IBM Storwize V7000ではこのほかにも、同機を最大40台までクラスタリングすることで最大32ペタバイト容量のストレージシステムを一元的に管理できるようにする。

 開発意向を表明した機能では自動階層化機能の「Easy Tier」を外付けのストレージにも対応させるほか、APIを通じてアプリケーション側からストレージ上のデータの配置先を指定できるようにする。また物理的に離れた場所にあるストレージのデータを仮想的に共有できるようにする「IBM Active Cloud Engine」機能を中小企業向けに提供するという。

 こうした取り組みの背景についてストレージ・テクニカル・セールス ソリューション担当部長の佐野正和氏は、同社調査からストレージ容量ニーズが年率約60%で増加する一方、ストレージ容量の増加ペースやHDD回転数の向上ペースが鈍化することから、容量当たりのコストが増えていくと説明。「コストや容量を抑えつつ、ビッグデータにも対応できるようにする。ハイエンド向けの機能を中堅・中小企業が利用できることを訴求していく」と述べた。

tkib01.jpg スマーター・ストレージ構想に基づいて予定する主な新機能

 新機能のうちブロックデータのリアルタイム圧縮機能は、IBM Storwize V7000向けの最新版ソフトウェア「IBM Storwize V7000 Software V6.4」「IBM SAN Volume Controller Software V6.4 」として提供」として提供。6月15日から出荷を開始し、参考価格はV7000 Software V6.4がV7000一筐体当たり135万円(税別)、SAN Volume Controller Software V6.4が1テラバイト当たり30万4000円(同)から。

 今後投入する新機能の実装などにあたって同社は、専門家がストレージの最適化を支援するコンサルティングサービス、簡易診断サービスの利用も呼び掛けるという。

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ストレージ | IBM | IBM Storwize | IBM PureSystems


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