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» 2012年06月29日 15時45分 UPDATE

シスコ、ネットワークのオープン化構想を発表

ネットワークの効率的な利用をアプリケーション側からも可能にするという「Cisco ONE」構想を発表。SDK提供やルータ・スイッチでの対応などを10〜12月期に開始する。

[國谷武史,ITmedia]

 シスコシステムズは6月29日、柔軟性の高いネットワーク利用を目指すとした「Cisco Open Network Environment(Cisco ONE)」構想を発表した。この構想に基づくさまざまな施策を今年10〜12月期から開始する。

 Cisco ONEではソフトウェア技術やハードウェア技術、仮想化技術などを包括的に組み合わせて、理想的なネットワークの利用を可能にするという。アプリケーションやサービスの特性に応じてネットワークの利用形態をカスタマイズし、質の高いサービスやITリソースの最適化、サービスの迅速な立ち上げや収益化などを実現するとしている。

 テレビ会議経由で国内メディア向けに同構想を説明した米Cisco Systems データセンター バーチャリゼーション グローバル マーケティング 戦略担当ディレクターのシャシー・キラン氏は、「モバイルやクラウドの普及を契機にコンピューティング環境の複雑性が増すようになり、ネットワーク利用の柔軟性を高める必要性が高まっている」と述べた。

 現在、ネットワーク業界ではコントローラーとスイッチ間のネットワーク構成をソフトウェア技術で柔軟に組めるようにする「OpenFlow」や、そのためのソフトウェア技術の標準化を目指す「SDN(Software Defined Networking)」など活動が行われているほか、クラウドコンピューティング基盤に関するオープンソースプロジェクトとの連携についても関心が高まっているアプリケーションやサービス側から、どのようにすればネットワークを理想的に利用できるかという点でさまざまな可能性が議論されている状況にある。

 このためシスコは、Cisco ONEにおいて(1)マルチプロトコル・マルチレイヤに対応したネットワークのプログラム制御、(2)仮想化と統合の推進、(3)同社としてのオープン化の推進――というコンセプトを掲げる。

tkcisco01.jpg Cisco ONEでのフレームワーク

 Cisco ONEでの施策としては、同社製OS「IOS」「IOS-XR」「NX-OS」のAPIを利用するための開発キット「onePK」の提供や、SDN研究部門に対するコントローラソフトのコンセプト実証コードの提供、Catalyst 3570-Xおよび同3560-X用OpenFlow 1.0対応エージェントのリリース、仮想化技術に対応したNexus 1000VにおけるOpenStackやREST APIへの対応とマルチハイパーバイザーのサポートを実施していく。

tkcisco02.jpg Cisco ONEでの施策

 なお、国内では情報通信研究機構とさっぽろ雪まつりの映像配信でSDNの共同実証を行い、onePKを利用してアプリケーション側からASR 1004ルータを操作することによるネットワーク制御を検証している。

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