東大物性研究所、富士通製のスパコンシステムを導入へ

富士通の「PRIMEHPC FX10」をベースとした新システムの理論演算性能は90.8テラフロップスとなる。

» 2012年08月16日 14時04分 公開
[ITmedia]

 富士通は8月16日、東京大学物性研究所から新スーパーコンピュータシステムを受注したと発表した。2013年春の稼働開始を予定している。

 新システムは、4ラックの「PRIMEHPC FX10」、384ノードで構成され、理論演算性能は90.8テラフロップス。ハイパフォーマンスコンピューティング向けのミドルウェアに「Technical Computing Suite」、ファイルシステムに「FEFS」を採用し、ログインノードなどとして「PRIMERGY」12台も併せて導入する。ストレージは「ETERNUS DX80 S2」4台で合計容量が126.9テラバイトとなっている。

 主に物性研究者による全国共同利用のほか、スーパーコンピュータ「京」の戦略プログラムの分野2「新物質・エネルギー創成」の研究やアプリケーション開発などに活用される予定という。「新物質・エネルギー創成」では新規エネルギー創成のための基盤的技術開発と持続可能社会の構築につながる研究開発が目的で、高性能デバイスや高効率の燃料電池、新薬剤の開発などに貢献することが期待されるとしている。

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