MM総研、企業向けクラウドを6分野で評価 トップはNTT Com「Bizホスティング」に

企業向けクラウドサービスを「基本機能」「信頼性」など6分野で評価する「ビジネスクラウド総合評価調査」をMM総研が実施。総合トップはNTTコミュニケーションズの「Bizホスティング」となった。

» 2013年02月20日 08時00分 公開
[ITmedia]

 MM総研は2月19日、企業向けクラウドサービスを「基本機能」「信頼性」など6分野にわたってポイント評価する「第1回 ビジネスクラウド総合評価調査」の結果を発表した。

 同調査は、国内でクラウドサービス(IaaS/PaaS)を提供する主要30社のサービスを「基本機能」「サービス実装」「ネットワーク」「信頼性」「運用サポート」「料金体系」の6分野・43項目でポイント化した。その結果、NTTコミュニケーションズの「Bizホスティング」が100点満点中94.6点を獲得してトップとなった。

 Bizホスティングは、基本機能、サービス実装、ネットワーク、信頼性、運用サポートの5分野で30社中最も高い評価を獲得したという。以下、2位に日本IBM「IBM SmarterCloud」(88.9点)、3位に富士通「FGCP/S5」(86.5点)と続いた。

photo ビジネスクラウド総合評価調査 総合AAAサービス一覧(出典:MM総研)

 サービスの操作性や即時性、CPUなどのリソースの多様さ、豊富さなど8項目を評価する「基本機能」では、NTTコミュニケーションズ、NECビッグローブとKVHが最高評価「AAA」を獲得。ファイアウォールやオートスケール機能など12項目で構成される「サービス実装」は、NTTコミュニケーションズと日本IBMが最高評価を獲得した。

 一方、バックボーン容量など7項目を評価する「ネットワーク」では、NTTコミュニケーションズのみが最高評価に。データバックアップやSLA、BCP(事業継続計画)対策など6項目を評価する「信頼性」は、NTTコミュニケーションズ、富士通、GMOクラウド、NECの4社が最高評価となった。

 サポート体制やカスタマーポータル、マネジメントサービスなど6項目からなる「運用サポート」は、NTTコミュニケーションズ、富士通、NECビッグローブが最高評価を獲得。課金方法や最小構成価格、支払い方法など4項目を評価する「料金体系」は、日本マイクロソフトのみが最高評価となった。

 MM総研は「AAAを獲得した上位のサービスは、企業向けに高信頼なサービスを提供する事業者が目立つ結果となった。一方、さくらインターネット、ニフティ、IIJ、IDCフロンティアなどAA以下となった各社のクラウドサービスも、機能・サービスの充実化や改善が急速に進みつつあり、今後の調査でランキング変動の可能性は高い」と指摘している。

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