「お父さん」を困らせる家庭のセキュリティ対策事情

デバイスの多様化が、対策を担う「お父さん」の立場を難しくさせているという。

» 2013年02月21日 12時03分 公開
[ITmedia]

 サイバー犯罪者はPCだけでなく、スマートデバイスにもターゲットを広げているので、管理体制を引き締めていく必要がある――マカフィーが「家庭でのセキュリティ実態調査」の結果は発表し、対策を担う「お父さん」へのアドバイスを紹介している。

 調査では2012年11月に20〜59歳の男女628人にアンケートを実施。家庭のインターネットセキュリティ管理者では男性の9割が「自分自身」と回答した(女性は3割以下)。回答者の8割弱が家庭を持ち、そのうち7割以上が「セキュリティに関心がある」と答えた。「関心がない」人は1割以下だった。

家庭内における端末ごとのセキュリティ導入状況(出典:マカフィー)

 9割の回答者はPCにセキュリティ製品を導入していたが、スマートフォンは5割強、タブレットは3割程度と低い。また家族構成別では「ネット端末全てにセキュリティソフトを導入」と回答したのは、「配偶者のみ」の家庭で74%、「子どもがいる」「親と同居」家庭はともに66%だった。配偶者や子ども、親が使用する端末に「セキュリティソフトを導入している」と回答したのは、「自身で使う」ケースに比べて10%低い結果になった。

 自由回答では、配偶者に対して「ほとんど使わない、危ないサイトに行かないから大丈夫」、子どもに対して「スマートフォンの管理はまかせている」、親に対して「あまり使わない」といった意見があった。

 同社は、「長らく家庭内でPCを管理してきた『お父さん』の立場に概ね変化はないが、パーソナル性の高い、多数のデバイスが入ってきたことで、『お父さん』一人では管理できない状態になりつつある」と指摘。アドバイスとして以下の4点を紹介している。

  1. 家庭内でインターネットに接続できる端末の数を把握する
  2. 改めて家族でインターネットや端末の使い方を見直す
  3. 常に最新の情報をチェックし、家族のアドバイザーになる
  4. インターネットに接続する端末に脅威対策を検討・導入する

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