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» 2013年04月25日 08時15分 UPDATE

Gartner Summit Report:キャリアが展開するグローバルクラウドの最前線

企業でのクラウド利用が広がる中、通信事業者大手のNTTコミュニケーションズが同社の掲げる「グローバルクラウドビジョン」の最新動向を明らかにした。

[ITmedia]

 ガートナー ジャパンが4月24日から、東京・品川で「IT インフラストラクチャ&データセンター サミット 2013」を開催している。ITインフラに関する最新事情や将来動向を占う注目のセッションが多く行われる中、初日ではNTTコミュニケーションズが同社の掲げる「グローバルクラウドビジョン」の最新動向について紹介した。

 グローバルクラウドビジョンとは、クラウドコンピューティングをトリガーとして、(1)多様な経営環境に対応する低コストかつ柔軟なICT環境の実現、(2)グローバルレベルでのICT環境の最適化、(3)顧客のビジネスを支える安心・安全なICT環境の実現――という価値を顧客に提供するものという。

ncom01.jpg NTTコミュニケーションズ 経営企画部 サービス戦略担当部長 金井俊夫氏

 講演した経営企画部 サービス戦略担当の金井俊夫担当部長は、「日本企業のグローバル進出に代表される経営環境の変化、そして、オンプレミスからクラウドへというICT環境の変化に照らして、通信事業者ならではのグローバルクラウドサービスの提供を目指している」と、同社の方針を説明した。

 金井氏の言う「通信事業者ならではクラウド」とは、特にネットワークサービスとクラウド基盤の両輪によって実現される。データセンター間あるいはビジネス拠点間をつなぐネットワークには、高い信頼と品質、安全性が要求されるが、まさしくここをカバーできるのは通信事業者だけである。「当社としてはグローバルトータルICTアウトソーシングの提供を通じて顧客の経営改革に貢献していく」という。

 実際に、同社のグローバルICTサービスを利用してそのメリットを享受しているユーザーは少なくない。例えば、ある製造業のA社は世界中に点在していたICT基盤をクラウドに集約し、34%のコスト削減を図った。別の製造業のB社ではまず海外拠点のICT環境をクラウドに統合して、その仕組みを国内のICT環境に適用するアプローチを取った。さらに別の製造業企業C社は、B社とは逆に国内のICT環境をクラウドに統合してから海外拠点のICT環境の統合を進める。金井氏によれば、いずれの事例でも30%近いコスト削減につながり、ユーザー企業のビジネス競争力の向上につながっている。

 同社はグローバルトータルICTアウトソーシングで9つの分野でサービスを提供している。

  1. 高品質/高信頼なグローバルインフラストラクチャ
  2. 多様なニーズに対応したグローバルクラウドサービス
  3. クラウドシームレスなグローバルネットワーク
  4. 運用管理業務を効率化するグローバルカスタマーポータル
  5. グローバルに対応可能なクラウドマイグレーションサービス
  6. ICTシステムをトータルに守るグローバルマネージドセキュリティ
  7. 生産性向上に貢献するグローバル汎用アプリケーション
  8. ICTシステムの一元化/効率化を図るグローバル運用管理サービス
  9. グローバルレベルでの多様なパートナーシップ

 こうしたサービスの最新動向では例えば、プライベートクラウドサービスの「Bizホスティングエンタープライズ」の提供拠点を2013年中に9カ国11カ所のデータセンターに増やす。この規模は、米国大手通信事業者あるいは世界最大規模のクラウドサービス事業者を凌ぐものになるという。

 ネットワークサービスではデータセンター内における仮想ネットワークの適用を広げつつ、年内にはインターネットVPNサービス「Arcstar Universal One」も含めて仮想ネットワークの利用可能領域を拡大させる計画だ。さらには、仮想ネットワークを利用してIPアドレスを変更することなくオンプレミスからプライベートクラウドにマイグレーションできるサービスも予定している。

 金井氏は上述以外のサービスでも特色あるサービス提供に取り組み、また、ビジネスコンサルティングからアプリケーション開発、システム構築までの多様なパートナーとともに「顧客企業の経営変革に貢献していく」と語った。

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