WindowsはシンメトリーなIT環境をつなぐハブ――プラットフォーム戦略を説明

Microsoftデベロッパ&プラットフォーム部門のエバンジェリストが、今月末に開催の「BUILD」を前に来日し、同社のプラットフォーム戦略を紹介した。

» 2013年06月03日 19時03分 公開
[ITmedia]
Microsoft デベロッパ&プラットフォーム エバンジェリズム担当 バイスプレジデント兼チーフエバンジェリストのスティーブ・グッデンハイマー氏

 日本マイクロソフトは6月3日、同社のプラットフォーム戦略に関する記者説明会を開催した。「デバイス&サービス カンパニー」を標榜する同社のプラットフォーム戦略について紹介した。

 説明会の冒頭、今月26日から米国で開催する開発者向けイベント「BUILD」を前に来日した米Microsoft デベロッパ&プラットフォーム エバンジェリズム担当 バイスプレジデント兼チーフエバンジェリストのスティーブ・グッデンハイマー氏は、PCやモバイル、組み込み機器など今や20億のハードウェアデバイスが世界に広がる一方、ハードウェアの価値を引き出すソフトウェアやサービスの存在がより重要になりつつあると提起した。

 同氏はまた、開発者が分岐点に立たされているとも述べ、従来のクラサバ型のコンピューティング環境に、クラウドコンピューティング環境が加わり、その双方に対応していかなければならない状況に置かれていると指摘する。

 これに対してグッデンハイマー氏は、同社ではクライアント、サーバ、クラウド、デバイスの4つの領域を、Windowsがハブとなってシームレスにつなぐ戦略であると説明した。そこでは新しいユーザー体験の提供に注力してきたとし、例えば、Windows 8によるタッチ操作やKinectを活用したジェスチャー入力、また、クラウドを核としたシームレスな接続性や、「人」を中心とするインタフェースなどを実現していると説明した。

 アプリケーション提供基盤のWindowsストアやパブリッククラウドサービスのWindows Aureサービスなどにも触れ、「開発者にメリットのある柔軟性の高いアプリケーション提供基盤を実現しており、クラウドサービスについてもオープンソースコミュニティーとの関係構築にも率先して取り組んでいる」(グッデンハイマー氏)とした。

 BUILDでは次期Windowsアップデートの「Windows 8.1」やKinectに関する新たな施策などが披露される見込み。グッデンハイマー氏は、「ハードウェアとソフトウェアを組み合わせたイノベーションの提供に努力したい」と締めくくった。

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