EMC、ユニファイドストレージ「VNX」を強化 新技術で処理性能を4倍に

EMCジャパンが、ユニファイドストレージ製品「VNX」シリーズを刷新。マルチコアプロセッサの性能を最適化する新技術の搭載などを通じ、従来モデルと比べて大幅に性能を強化したという。

» 2013年09月06日 08時00分 公開
[本宮学,ITmedia]
photo EMCジャパンの兼市佐江 シニアプロダクトマーケティングマネジャー

 EMCジャパンは9月5日、ユニファイドストレージ製品「EMC VNX」の新モデル7機種を発売した。マルチコアプロセッサの性能を引き出す新技術「MCx」の搭載で、従来モデルと比べて処理性能を大幅に向上させたという。同日から出荷を開始している。

 MCxは、マルチコアプロセッサの各コアの処理能力をプール化し、プロセッサ全体の稼働率を最適化する技術。同社の兼市佐江 シニアプロダクトマーケティングマネジャーによると、通常のマルチコアプロセッサは各コアが1つのタスク処理しか行えない(シングルタスク)ため、早く処理が終わったコアに余白時間が生じてしまう問題があった。MCxはこの差をなくし「ダイナミックに全てのリソースを使える」ようにするという。

photo MCxの概念
photo VNX5400

 新製品はMCxの搭載に加え、フラッシュの採用を前提に設計全体を刷新。その結果、従来モデルと比べてレスポンスタイムを70%高速化し、OLTPのトランザクション処理性能を4倍に向上、さらにマシン1台当たりに搭載できる仮想マシンの数も最大6倍に増やしたとしている。

 容量/性能別に「VNX5200」「VNX5400」「VNX5600」「VNX5800」「VNX7600」「VNX8000」「VNX7600-F」をラインアップする。最小構成価格は295万7340円(税別)から。

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