HP、東京でモバイルハッキングコンペを開催へ 賞金総額は30万ドル

参加者は未知の脆弱性を見つけ出して最先端の手口で悪用し、スマートフォンやタブレットをハッキングする能力を競う。

» 2013年09月13日 07時35分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]
世界的なハッキングコンペが東京で開催に

 米Hewlett Packard(HP)傘下のZero Day Initiative(ZDI)は9月12日、東京で11月に開かれる「PacSecセキュリティカンファレンス」でモバイル端末を対象としたハッキングコンペ「Pwn2Own」を開催すると発表した。

 同カンファレンスは11月13〜14日に東京・表参道の青山ダイアモンドホールで開かれる。モバイルを対象としたPwn2Ownは今年が2回目で、米GoogleとカナダのBlackBerryがスポンサーとなり、HPと合わせて総額30万ドルの賞金を用意する。参加者は未知の脆弱性を見つけ出して最先端の手口で悪用し、スマートフォンやタブレットをハッキングする能力を競う。

 標的となる端末は、「Nokia Lumia 1020」(Windows Phone)、「Microsoft Surface RT」(Windows RT)、「Samsung Galaxy S4」(Android)、「Apple iPhone 5」(iOS)、「Apple iPad mini」(iOS)、「Google Nexus 4/7/10」(Android)、「BlackBerry Z10」(BlackBerry 10)。エントリー登録の際にこの中から自分が挑戦する対象を選ぶ。OSのバージョンなどは登録者との間で調整する。

 カテゴリーは「短距離・物理アクセス」(Wi-FiやUSBなど)、「モバイルWebブラウザ」「モバイルアプリケーション/OS」「メッセージングサービス」「ベースバンド」の各部門を設け、それぞれ優勝者に4万〜10万ドルの賞金を贈呈する。AndroidとGoogle Chromeのハッキングに対してはGoogleが1万ドルの賞金を上乗せする。

 大会へのエントリーはZDIの登録ページから受け付けている。

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