Officeの更新プログラムにまた不具合

Officeの更新プログラムをインストールしたユーザーから、ファイルタイプの関連付けが消去されてOffice 2010の購入を促されたという報告が寄せられているという。

» 2013年09月20日 07時25分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 米Microsoftが9月の月例パッチに合わせて配信したOffice 2010の更新プログラムを巡って、一部ユーザーから新たな不具合の報告が寄せられているという。Microsoftもこの問題を確認し、9月18日のブログで対策を紹介した。

 それによると、不具合が発生しているのは9月10日付で配信されたOfficeの更新プログラム「KB2589275」。これをインストールしたOffice 2010 Starter Editionユーザーの一部から、ファイルタイプの関連付けが消去され、ファイルをダブルクリックして開くことができなくなったという報告が寄せられた。

 Officeに関連付けられていたファイルのアイコンも、通常のOfficeのアイコンとは違うアイコンに変わってしまい、ダブルクリックして開こうとすると、「あなたのコンピュータにはこのファイルを開くために必要なMicrosoft Office製品がインストールされていません」という画面が出て、Office 2010のアクティベートや購入を促されるという。

 Microsoftはこの現象について、ファイルの内容が変わってしまったわけではなく、ファイルに関連付けられたアプリケーションとOSとの関係に問題が生じたに過ぎないと説明している。

 復元方法として、拡張子が消えたファイルの上で右クリックし、「プログラムから開く」から「Microsoft Office Client Virtualization Handler」(「Microsoft Application Virtualization DDE Launcher」と表示されることもある)を選択すると、アプリケーションとの関連付けが復元されるという。また、「既定のプログラムの選択」から適切なOfficeアプリケーションを選んで関連付けを復元する方法もある。

復元方法の一例(Microsoftより)

 場合によってはOffice 2010 Starter Editionを修復しなければならない場合もあるといい、ブログではその方法についても紹介している。

 Microsoftの月例更新プログラムを巡っては、リリース後に不具合が発覚するケースが相次いでおり、Microsoftは配信停止再リリースなどの対応を迫られている。

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