Office 2013の更新プログラムをインストールすると、Outlookのフォルダーペインが空になるという報告が一部ユーザーから寄せられた。
米Microsoftは9月11日、米国時間の10日に公開したOffice 2013の更新プログラムについて一部ユーザーから不具合が報告されたことを受け、「Microsoft Update」を通じた同更新プログラムの配信を停止したことを明らかにした。
問題が発生しているのはOffice 2013の安定性やパフォーマンスに関する不具合を修正する更新プログラム「KB2817630」で、月例セキュリティ更新プログラムと併せて9月10日に公開された。
しかし、これをインストールしたユーザーが、「Outlookのフォルダーペインが空になり、電子メールアカウントの一覧やフォルダやお気に入りなどが見えなくなった」という投稿をユーザーフォーラムに寄せ、同じ問題に見舞われているというコメントが相次いだ。
この問題についてMicrosoftは11日のブログで、不具合の原因は更新ログラムによって、「outlook.exe」と「mso.dll」のバージョンに食い違いが生じたことに起因すると指摘した。これは、今回の9月の更新プログラムと、8月の累積的な更新プログラムのいずれか一方のみをインストールした場合に発生するという。
影響を受けるのは「Office 2013 Standard」と「Office 2013 Professional Plus」で、企業などのボリュームライセンスで使われるMSIベースの展開で不具合が生じるという。一方、「Office 2013 Home & Student」「Office 2013 Home & Business」「Office 2013 Professional」などの製品は影響を受けないとしている。
不具合を修正するには、以下のような方法があるという。
Microsoftは現在、mso.dllとoutlook.exeの両方について適切なバージョンが提供されるよう、9月の更新プログラムを再配布する準備を進めているという。
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