富士通がSDNの第二弾、WAN向け製品群を投入

2013年に発売したデータセンター向けのSDN製品群に続き、WAN向けの製品群を新たに提供する。

» 2014年05月09日 16時23分 公開
[ITmedia]

 富士通は5月9日、広域ネットワーク(WAN)向けのSDN(Software Defined Networking)製品群を新たに発表した。2013年5月に発売したデータセンター向けSDN製品群に続くもので、通信会社などネットワーク事業者向けに展開する。

 今回の製品群はWANのパケット階層におけるネットワーク仮想化を実現するもの。集中管理型ソフト「FUJITSU Network Virtuora NC」と、仮想ネットワーク制御やユーザーデータ転送処理を行うソフト「FUJITSU Network Virtuora SN-V」を新たに提供するほか、ネットワーク品質管理ソフトの「FUJITSU Network ProactnesII QM」を機能強化した。

 各製品の概要は以下の通り。

  • Virtuora NC……ネットワークの構成情報を集中管理し、サービスごとに最適な通信環境となる仮想ネットワークの構築を一元的に行う。富士通独自の経路設計エンジンにより、中継ノードの段数や確保可能な帯域幅など、多面的な情報に基づく最適な経路を瞬時に決定し、広域ネットワークにおけるファイアウォールやロードバランサなどの機能を選択し自動でつなぐサービスチェーニング機能を提供する
  • Virtuora SN-V……Virtuora NCでの設定情報に基づき、仮想ネットワークの制御およびユーザーデータ転送処理を行う。IAサーバで動作し、CAPEX削減に貢献。OpenFlow1.3をサポートする
  • Network ProactnesII QM……品質劣化情報をVirtuora NCへ即時通知するインタフェースとネットワーク仮想化方式のNVGREプロトコル、Q-in-Qプロトコルに対応する
WAN向けSDN製品群の利用イメージ

 富士通は2016年度末までに120億円の売上を見込んでいるという。

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