「FUJITSU Intelligent Networking and Computing Architecture」を確立し、これに基づく3種類の製品を6月から出荷する。
富士通は5月8日、SDN(Software Defined Networking)に基づくネットワーク最適化のためのアーキテクチャ「FUJITSU Intelligent Networking and Computing Architecture」を確立し、これによる3種類のネットワーク仮想化製品を6月から提供すると発表した。
FUJITSU Intelligent Networking and Computing Architectureは、データセンターと広域ネットワーク、スマートデバイスという3つのICT領域を、ソフトウェアによって最適な制御を実現するものという。ソフトウェアで仮想的なネットワーク環境を構築するSDNの考え方をICT基盤全体に拡張しているのが特徴だ。
同社は、このアーキテクチャに基づくサーバ・ストレージ・ネットワークリソースの一元管理・制御ソフトウェア「FUJITSU Software ServerView Resource Orchestrator」、ネットワーク仮想化対応スイッチ「コンバージドファブリックスイッチ」、仮想アプライアンスプラットフォーム「FUJITSU Network IPCOM VXシリーズ」を製品化し、同日発売した。
FUJITSU Software ServerView Resource OrchestratorではICTリソースを一元的に管理し、ユーザーの要求に応じて必要なリソースを配備、各種設定を自動的に行う。コンバージドファブリックスイッチでは仮想サーバのライブマイグレーションに連動して、自動的に仮想ネットワークを設定・変更する。FUJITSU Network IPCOM VXシリーズは、ファイアウォールやサーバロードバランサなどの機能を統合したネットワークサーバ「IPCOM」を仮想化して、1台のハードウェアで複数の仮想「IPCOM」を動作できるようにした。
同社は2013年度末までに100億円の売上を見込んでいる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.