オープンソースのサポートサービスを中核に、ミドルウェアを含む基盤製品群での対応を図る。
富士通は5月21日、クラウド基盤ソフトウェア「OpenStack」をプライベートクラウド環境で活用するための施策を発表した。
同社ではオープンソースソフトウェア(OSS)の活用を支援する「OSSインテグレーションセンター」を中核とする700人の体制を整備。顧客への提案から事前検証、設計、構築、サポートまでをワンストップで支援するとしている。
製品面ではミドルウェア分野で、サービスカタログを統合管理する「Systemwalker Service Catalog Manager」を強化し、OpenStackのAPIを活用したマルチクラウド環境に対応を図る。また、ワークロード管理ソフトウェアの提供も予定する。
プライベートクラウド基盤ソフトウェアの「ServerView Resource Orchestrator」でもOpenStack対応APIを提供。OpenStack対応アプリケーションやツールをそのまま活用できるようにするとし、第一弾ではMidokuraのネットワーク仮想化ソリューションに対応する。
同社のハードウェアを用いる「OSSクラウド基盤 構築サービス」ではRed Hat Enterprise Linux OpenStack Platformを利用するメニューを追加する。
富士通は、これまでLinuxやEucalyptus、Apache CloudStackなどに対応した製品やサービスを提供しており、「OpenStackに対応したプライベートクラウド製品・サービスを強化することで、顧客の利用シーンに応じた最適なクラウド環境を提供していく」と説明している。
OpenStack対応製品は6月末から12月にかけて順次提供を開始していく。
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