富士通、プライベートクラウドでのOpenStack適用を支援

オープンソースのサポートサービスを中核に、ミドルウェアを含む基盤製品群での対応を図る。

» 2014年05月21日 16時40分 公開
[ITmedia]

 富士通は5月21日、クラウド基盤ソフトウェア「OpenStack」をプライベートクラウド環境で活用するための施策を発表した。

 同社ではオープンソースソフトウェア(OSS)の活用を支援する「OSSインテグレーションセンター」を中核とする700人の体制を整備。顧客への提案から事前検証、設計、構築、サポートまでをワンストップで支援するとしている。

 製品面ではミドルウェア分野で、サービスカタログを統合管理する「Systemwalker Service Catalog Manager」を強化し、OpenStackのAPIを活用したマルチクラウド環境に対応を図る。また、ワークロード管理ソフトウェアの提供も予定する。

 プライベートクラウド基盤ソフトウェアの「ServerView Resource Orchestrator」でもOpenStack対応APIを提供。OpenStack対応アプリケーションやツールをそのまま活用できるようにするとし、第一弾ではMidokuraのネットワーク仮想化ソリューションに対応する。

 同社のハードウェアを用いる「OSSクラウド基盤 構築サービス」ではRed Hat Enterprise Linux OpenStack Platformを利用するメニューを追加する。

富士通のクラウド製品・サービス体系における今回の施策の位置付け

 富士通は、これまでLinuxやEucalyptus、Apache CloudStackなどに対応した製品やサービスを提供しており、「OpenStackに対応したプライベートクラウド製品・サービスを強化することで、顧客の利用シーンに応じた最適なクラウド環境を提供していく」と説明している。

 OpenStack対応製品は6月末から12月にかけて順次提供を開始していく。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ