Second Lifeの仮想空間、Oculus Riftでの移動が可能に

2007年にブームを呼んだ3D仮想空間「Second Life」がHMDの「Oculus Rift」に対応した。対応するクライアントはHMDを自動検出し、頭の動きをトラッキングするので、ユーザーはアバターの視点で仮想空間を動き回れる。

» 2014年05月27日 07時39分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 3D仮想空間「Second Life」を運営する米Linden Labは5月21日(現地時間)、米Oculus VRのゴーグル型ヘッドマウントディスプレイ(HMD)「Oculus Rift」をサポートするクライアント「OculusRift Viewer」(β版)をリリースした。Windows、Mac、Linuxに対応する。

 Oculus Riftを持っているユーザーは、このビューワでSecond Lifeにログインすることで、アバターの視点でSecond Life内を動き回れる。ビューワにはハードウェアの自動検出機能とディスプレイのキャリブレーション機能が備わっているので、Oculus Riftを装着すれば簡単にSecond Lifeに没入できるという。

 oculus 1
 oculus 2 Oculus Riftからの視界

 Ofulus Riftのヘッドトラッキングデータがアバターにマッピングされるため、ユーザーは頭を動かすことでアバターの視界を変えることができる。また、移動したい方向を見ることで移動できる。


 Second Lifeは、2003年4月にスタートした3次元のバーチャルリアリティ(VR)サービス。米IBMなどの大企業も参入し、2007年には日本でもブームになったがその後様々な要因から下火になった。HMDで没入感がアップし、操作性が改善されれば、再びユーザーが戻ってくるかもしれない。

 oculus 3 Second Lifeは日本語にも対応している

 Oculus Riftはまだ開発段階で、先日新しい開発キット「DK2」が出たところだ。開発元のOculus VRについては米Facebookが買収を発表しており、6月末までに完了する見込みだ。

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