課題の解決のため、JR東日本は新たな「駅構内共通ネットワーク」を構築すべく、2012年より検討を始めた。これまでサービス別にそれぞれ構築していたネットワーク基盤を“共通化する”のが大きな目的だ。
これまで、なぜ共通化できなかったのか。駅でのサービスに求められる需要が顧客ニーズやトレンドの変化や進化によって急激に変わってきた事情から、当時の予測を超えた需要が生まれていること。また、実装するサービス別に、セキュリティ対策などの運用ポリシーや必要な要件が異なる事情があったためだ。トラフィックは少ないが、機密性、確実性や堅牢性を求めるサービスがあれば、携帯電話や公衆無線LANサービスのように、時間帯や曜日別にトラフィック量が大きく変動するサービスもある。
を要件に掲げた駅構内共通ネットワークには、「SDN(Software-Defined Networking:ネットワークをソフトウェアで動的に制御すること、およびそのアーキテクチャ)」の採用が適すると判断に至った。
SDNは、ソフトウェアで複数にまたがるネットワークを集中制御する、新たな考え方を取り入れたIT技術だ。ネットワーク専用機器でネットワークの制御とデータ転送処理を行うこれまでの動的なネットワークに対し、「ネットワークの制御とデータ転送処理を分離」し、「汎用サーバ上でのソフトウェアでデータ転送処理のみを行う機器を動的に制御」できるようにする。複数のシステムを1つのネットワークで共有し、広大な駅構内におけるすべての情報を集中管理できるようになる。
駅構内共通ネットワークは、NECのSDNソリューションとSDN対応製品「UNIVERGE PFシリーズ」を軸に構築した。採用に至ったポイントは、
だった。駅の機器室や主要ポイントにスイッチを配備し、コントローラの二重化やスイッチ間のメッシュ接続によって、堅牢性を確保するシステム構成とした。
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