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» 2014年12月08日 18時00分 UPDATE

どうすればよい?「Windows Server 2003の移行」──東海物産の好例から (1/2)

サポート終了日が近づく旧サーバOS「Windows Server 2003」をこれから移行するには、どうすればいいか。多くの中堅中小企業に共通する課題を抱えつつ移行に成功した、三重県の農業資材販売企業「東海物産」の事例を紹介する。

[岩城俊介,ITmedia]

 「Windows Server 2003」のサポートが2015年7月15日に終了する。Windows Server 2003は、2003年に発売されたサーバOSだ。最長で約12年、日進月歩で進化するITの世界では驚くべき寿命の長さと言える。

 ただ、問題なく動作しているようでも、内部技術の多くは時代遅れになっている。特に、深刻化するサイバー攻撃に立ち向かうには困難な状態なのはご存じの通りだろう。ただ、そんな古く、安全とは言えないIT環境を「分かってはいるが、入れ替えられない事情」がある企業もまだ多い。大企業と比べてIT予算が豊富でなく、IT業務を兼務する担当者を置く規模の企業、地方や老舗の中堅中小企業などが当てはまる。

photo 東海物産のWebサイト

 そんな多くの中堅中小企業に共通する課題を抱えつつ、スムーズな移行を済ませた三重県の企業がある。三重県四日市市を拠点に農業資材販売を行う「東海物産」(1947年設立、従業員数138人)だ。農薬販売や農業資材の卸売など、農産物の安定供給と食の安全・安心に応える事業を展開する同社が、これまで課題としていたWindows Server 2003環境のリプレース作業をどう進めたか。担当者に聞いた。

経緯と課題:コストとリソース不足、戦略パートナーの不在

これまで運用していたサーバ
台数 用途
1 Windows Storage Server 2003搭載のファイルサーバ
2 Active DirectoryとDNS Server
3 会計システム
4 クライアントPCからターミナル サービスで利用する受発注システム
5 受発注データを保存する Microsoft SQL Server 2005搭載のデータベースサーバ
6 Linux上で独自に開発したアプリケーションとProxy Server

 東海物産の顧客は、農協や小売店など2000社以上に及ぶ。ITインフラはできるだけコストをかけず、汎用的な製品を利用する方針で、これまで計6台の物理サーバで運用していた。

 抱えていた課題は、

  • 総務部門がITシステムの構築と運用を担当(兼務)
  • リソースは2人(実質は若手1人)
  • 経営層はITシステムに不慣れ

 だった。これは、Windows Server 2003の移行が進まない中堅中小企業の課題や悩みと合致する。

 ただ、

  • サイバー攻撃でシステムに問題が発生した場合、自社だけでなく農協や小売店2000社以上の取引先にも業務に支障をきたしてしまう
  • ハードウェアのサポート期限を迎えた
  • 運用効率と管理体制を高める仮想化、クラウド化も想定

 を考え、

  • 販売パートナーが、じっくり説明とシステム提案をしてくれた

 ことで移行を決めた。実質1人で移行作業を進めていく以上、具体的な進行手順やシステムの提案をしてくれたWindows Server 2003移行支援パートナーの存在はかなり大きかったようだ。


photo Windows Server 2003移行支援パートナー一覧
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