Microsoftが、4291円で発売された超小型コンピュータ「Raspberry Pi 2」のための「Windows 10」を含む開発環境を無償で提供すると発表した。
米Microsoftは2月2日(現地時間)、同日に英Raspberry Pi Foundationが発売した超小型コンピュータ「Raspberry Pi 2」向けに「Windows 10 for Raspberry Pi 2」を無償提供すると発表した。
このWindows 10を含む開発環境は、同社のIoT端末開発者支援プログラム「Windows Developer Program for IoT」を通じて年内に提供される見込みだ。同プログラムには誰でも無料で登録できる。
Raspberry Piは、クレジットカード大のボードにARM CoreベースのSoC、HDMI、USBなどのインタフェースを搭載したPC。新モデルのSoCは従来モデルより6倍以上高速化したとしており、日本での販売価格は4291円(税別)。
Windows 10 for Raspberry Pi 2がデスクトップ向けのWindows 10やモバイル向けのWindows 10とどう異なるのかはまだ分からないが、わずか4291円でWindows 10搭載PCを入手できることになる。
Microsoftは1月21日の発表イベントで、Windows 10はPC、スマートフォン、タブレット、Xbox、HoloLens、Surface Hubなど多様なハードウェアに対応すると説明した。それぞれビルドは異なってもコアは同じであり、アプリストアもWindows Storeに統合される。
同社のGitHubのQ&Aによると、米Intelの開発ボード「Galileo」を含むIoT製品向けWindowsビルドは今のところただ「Windows」とだけ呼ばれており、「まだ素敵な製品名は付いていない」という。同社は昨年10月、Windows Developer Program for IoTでGalileoをサポートすると発表している。
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