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» 2015年03月31日 15時00分 UPDATE

NTTドコモ、日通、旭硝子も導入する「AWSの最適解」を得る方法 (1/2)

クラウド化の最適解は、企業ごとに異なる。そのため、パブリッククラウドサービスベンダーは、個々の企業の事情や状況に合わせて適切なクラウドサービスの選択肢を提言する“コンサルサービス”にも力を入れている。AWSの技術領域に特化したコンサルサービス「AWSプロフェッショナルサービス」は、何をしてくれるのか。

[岩城俊介,ITmedia]

企業別の最適解を導く、クラウドの「コンサル/アドバイザリーサービス」

photo アマゾンデータサービスジャパン 技術統括本部エンタープライズソリューション部の片山暁雄部長

 企業ITシステムのクラウド化が進んでいる。一方で、クラウド化と言ってもデータ保管や業務ソフトウェアのクラウド版から、インフラ、サーバ、ビッグデータ解析、業務基盤まで、サービス範囲は極めて多岐に渡る。「実は、どれをどう選べばよいか分からない」、こんな声もある。

 この状況をふまえ、今、パブリッククラウドサービスおよびその販売パートナー各社は、個々の企業の事情や状況に合わせて適切なクラウドサービスの選択肢を提言する“コンサルテーションサービス”にも力を入れている。トップパブリッククラウドサービスの1つ「Amazon Web Services(以下、AWS)」を展開するアマゾンデータサービスジャパンも、「AWSをうまく使ってもらうため」(アマゾンデータサービスジャパン 技術統括本部エンタープライズソリューション部の片山暁雄部長)のコンサルテーションサービス「AWS Professional Services(プロフェッショナルサービス)」を用意し、企業や政府機関、およびそれら顧客のパートナーとなるシステムインテグレーター(SIer)への訴求を高めている。

 AWSは、「初期コストなしでサービスを利用できること」「低い運用コスト」「柔軟な容量」「速度とアジリティ」などの特徴で、グローバルと比べて慎重とされる日本企業にも多く採用されている。2006年にサービス開始、世界に11リージョンのデータセンターを持ち、グローバルで100万、日本でもすでに2万以上の顧客を抱える。そこには、AWSのサービスそのものに加え、エンジニアが対面式で導入を支援する「AWSサポート」、サービスとソリューションを学習できる「AWSトレーニング」、スキルを認定する「AWS認定プログラム」、コンサルティング/アドバイザリングプログラムの「AWSプロフェッショナルサービス」など、顧客向けサポート施策を用意することも多くの支持を集める一因と思われる。

 特にAWSプロフェッショナルサービスは、顧客のクラウド導入を支援するコンサルティングとアドバイスを行う有償サービスとして需要が高まっている。クラウド導入を計画するなら、その適用範囲と目的を明確にする必要がある。しかし、範囲が広すぎてどうすればよいのか……。企業の情シス担当者なども多くの課題を抱えているためだ。

photo AWSプロフェッショナルサービスの概要
photo サービス範囲

 「2014年だけで516もの機能拡張/改善を行うほど進化するAWSにおいて、その技術領域に高度に特化し、短期〜1年ほどのプロジェクトベースで支援する。プロフェッショナルサービスで収益を得るというより、顧客の視点で多岐に渡るAWSをうまく使いこなしていただくために展開している。トータルコストを削減したい、セキュリティリスクを軽減させたい、新規事業への柔軟性を向上させたい、作業効率を高めたいといった目的別の課題から、そもそも何にどう使えるのかといったことまで、まずは相談を──というものにしている」(アマゾンデータサービスジャパンの片山氏)

 例えばプライベートからパブリックへのデータセンター移行においては、「ビジネス価値を基準とした計画」として、戦略や分析、TCOの算出、体制の確立など、「繰り返し型の開発」として設計、移行プロセス、サービスカタログの作成や開発プロセスの最適化などを繰り返しながら順次移行を進める計画、「運用の自動化」として既存環境との統合、障害対応の自動化や運用方法の見直し、省力化する改善策など、選定・導入・運用それぞれの時期に実行する「システム移行計画」を定める。そんなプロジェクトを動かす要所を手助けしてくれる。

 日本通運はコスト効果の最適化や柔軟性の向上といったプライベートクラウド環境からのさらなる進化を目指し、パブリッククラウドでのサービス展開を計画した。2013年3月の企画フェーズから、実際の移行で必要なQ&A対応、インフラ設計、検証支援までAWSプロフェッショナルサービスを活用し、クラウドベンダーの決定からサービスインまで約3カ月という短期の準備期間でも、システム導入設計で日々発生する問題点や課題を早期に解決できたという。

photo プライベートクラウド環境からパブリッククラウドへの移行で支援するメニューの一例
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