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» 2016年03月14日 07時30分 UPDATE

DBサーバを増やしたのにコスト減?:24時間365日“いつでも使える銀行”を目指す、ジャパンネット銀行の挑戦 (1/3)

銀行の定期メンテナンスのせいで、「土日の夜にコンビニお金が下せず、途方に暮れた」ことがある人は多いのでは。メンテナンス時間を極力減らし、24時間365日無停止でシステムを動かそうと努力を重ねている銀行がある。

[池田憲弘,ITmedia]

 土曜日や日曜日の飲み会帰り、コンビニのATMでお金をおろそうとしたものの、利用時間外で使えず、途方に暮れてしまった――という経験がある人はいないだろうか。「そういえば、クレジットカードも限度額が危ない……」ともなれば、もはや打つ手がない。

 ATMで預貯金の預け入れや引き出しを利用できない時間があるのは、システムの定期メンテナンスを行っているためだ。アクシデントを防ぐためには必要な作業だが、このメンテナンス時間を極力減らし、24時間365日無停止でシステムを動かそうと努力を重ねている銀行がある。ジャパンネット銀行だ。

photo ジャパンネット銀行。日本初のネット専業銀行として2000年から事業を展開している

銀行も“ネットの常識”に合わせるべき

photo ジャパンネット銀行 IT本部 開発二部長 坪川雅一さん

 日本初のネット専業銀行として2000年に設立した同社は、近年はスマートフォンを軸としたネットバンキング利用者が増加していることから、堅調に売り上げを伸ばしている。そしてこのほど、2016年1月から定期メンテナンス時間を“1年で30分”に抑えるシステムが稼働したと発表した。

 ジャパンネット銀行がメンテナンス時間を減らし、勘定系システムの24時間365日稼働を目指すのは、ユーザーの利便性を高めるためだ。ショッピングやオークションでのネット決済、コンビニでのVisaデビット決済やATMの利用など、深夜や早朝に顧客が口座を利用するケースが増えていることから、口座を常時使いたいというニーズは高まっているという。

 「ネットサービスの世界を見てみると、『この時間は使えない』といったものはほとんどありません。近年はネットバンキングも普及していますし、Web企業やコンビニとの業務提携を考えれば、銀行もそういう“常識”に合わせるべきだと考えています」(同社IT本部 開発二部長 坪川雅一さん)

 メンテナンス時間が減ったことで、PCやスマホからの残高照会や振り込み、各種手続きといった一般的なWeb取引については、ほぼ1年中利用できるようになった格好だ。

 サービスを利用できない時間を減らすことで、機会損失を防ぐ効果も期待できるものの、どの程度の利益になるか不明なうえ、システム改修費用の方が明らかに大きい。そのため、新システムの構築は「いかにコストを抑えるか」が一番の焦点になったと坪川さんは振り返る。

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